ATX電源をACアダプタに置き換えるためキットが登場、静音PCに最適
外付けACアダプタを用いた自作PCキットはこれまでにも登場しているが、その電源部分が単体で発売されたのはこれが初めて。パッケージ内容は、容量60W(12V/5.0A)の外付けACアダプタ、ACアダプタからの入力を20ピンのATXコネクタなどに変換する基板(固定用スチール板付き)、マザーボードやドライブ用の電源ケーブルなどだ。
使用方法自体は、ACアダプタを変換基板につなげて、さらに電源ケーブルで変換基板とマザーボードなどをつなげるだけというもので、とくに難度が高いというわけではない。ただし、変換基板は一般的な電源ユニットのようにネジ穴などがないため、PCケースにしっかりと固定するにはユーザー自身でいろいろと工夫する必要がありそうだ。もっとも、製品には両面テープ付きの固定材が付属しているので、手っ取り早く済ませたいのであればこれを利用するのも手だろう。
もちろん、60Wという小さい電源容量に見合ったパーツ選択を行なうことも重要だ。安定動作を目指すのであれば、これまでに発売されているACアダプタ採用自作PCキットのパーツ構成などを参考にするのもよいだろう。なお、付属のACアダプタは、7月に初の完全ファンレス自作PCキットとしてデビューしたBONA Computechの「MANA」のものと同型なので、確実に動作させたいのなら「MANA」のパーツ構成をそっくり真似てしまうというのもアリだ。ちなみに「MANA」は、6月にスリートップ2号店で行なわれた店頭デモにおいても安定動作が確認されている。
自作初心者にはやや敷居が高いといえるかもしれないが、“究極の静音電源”と言っても過言ではないこの製品は、静音PCマニアの間で注目の存在となることは間違いないだろう。
なお、スリートップ2号店では、店頭でPCケースAOpen H300Aの電源をACアダプタ化し、マザーボードM787CLR 1GigaPRO+ヒートシンクなどと組み合わせてファンレスPC構築例として動作デモを実施中だ。
□BONA Computech
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(BONA IS001) |
[撮影協力:スリートップ2号店]
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