スペックとデザイン追求のキューブ系自作PCキット「POLO R」発売
薄型スロットインコンボドライブ採用、Pentium 4 2.80GHzも搭載可能
【POLO R】 | 【背面】 |
【底面】 | 【3.5インチベイ】 |
【内部】 | 【フロントパネル】 |
【サイズ】 | 【フロント内部】 |
【ポスター】 | 【シルバーモデル】 |
カラーバリエーションはホワイトパールマイカ、シルバーメタリック、ブラックの3種類で、実売価格は各82,799円~82,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●コンセプト重視のキューブ系
両社と桐島氏との共同デザインによる製品制作は以前から伝えられており、6月に開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2002ではド派手な鏡面加工とスリムな筐体が非常に印象的だったステンレス製PC「exe」も参考出品しているが、実際に「Concept R」から市場に製品が登場するのはこれが初めてだ。
既存のSocket 478対応自作PCキット「POLO Quatre」に、桐島・片山両氏の「新しいPCに対するデザインコンセプト」を融合したというこの「POLO R」。フロントパネルは光学メディア用の挿入口や電源スイッチなどを備えるのみという、従来にないフラットさ、シンプルさを極めたデザインで、まさに新世代のPCといった印象だ。角に丸みを付けるといった加工やカラーリングも丁寧に施されており、斬新なデザインの中にも同社ならではの独特の高級感を漂わせている。本体サイズは高さ149mm×幅202mm×奥行き287mmと、「POLO Quatre」(高さ180mm×幅202mm×奥行き295mm)よりも一回りほど小型だ。
●薄型スロットインのコンボドライブ採用
こうしたデザインを実現するため、オープンなドライブベイは一切搭載せずに光学ドライブとして松下製のスロットイン方式薄型CD-R/RW+DVD-ROMコンボドライブ「CW-8121-B」を標準で装備するという、自作PCキットとしては特殊な仕様になっている。汎用ドライブベイが3.5インチシャドウベイ1つのみというのはやや寂しいが、コンボドライブを標準で備えているのでそれほど機能的に不足を感じることはなさそうだ。その3.5インチシャドウベイは、上方向に開くことができ、HDDの取り付け作業が行ないやすいという特徴も持っている。
採用マザーボードはShuttle製SiS651チップセット搭載Socket 478マザーボード「FS51」で、マザーボードが持つAGP、PCIの各スロットが1本ずつ利用可能になっているのも大きな特徴といえるだろう。なお、ソルダムによれば、Pentium 4 2.80GHzでの動作も確認済みで、カノープス製TVチューナー機能付きビデオキャプチャカード「MTV2200 SX」や、GeForce4 Ti4600搭載ビデオカード「SPECTRA WX25」とセットでの動作も問題なかったそうだ。
●乱立のキューブ系に高級ジャンル?
高級ブランドというイメージが定着している同社製品の中でも非常に高価なこの「POLO R」だが、これまでのPCケースと一線を画した斬新なデザインは、その代価に十分値するものといえるだろう。特に同社が作った“キューブ系PC”というジャンルは今や製品が乱立気味で似たような製品が多くなってきているのも事実。そこから一歩抜け出す可能性がある製品という意味でも注目の存在だ。
コスト的に購入するのは難しいという人も、一度そのデザインや質感を展示品で直接確かめてみてはどうだろうか。
□星野金属工業
http://www.hmi.co.jp/
□ソルダム
http://www.soldam.co.jp/
□関連記事
【2002年6月6日】COMPUTEX TAIPEI 2002会場レポート:PCケース編(PC Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0606/comp11.htm
(星野金属 POLO R) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.とソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館]
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