【 2002年9月28日号 】

パラレル変換チップ搭載のSerial ATAコンボカードが玄人志向から

SUPERCHANPON2X-PCISUPERCHANPON2X-PCI
SUPERCHANPON2X-PCISUPERCHANPON2X-PCI
SUPERCHANPON2X-PCISUPERCHANPON2X-PCI

 先週玄人志向から発売されたコンボカード初のSerial ATAインターフェイス搭載製品「SUPERCHANPON2-PCI」にUltra ATA/133対応IDEインターフェイスを追加したバリエーションモデル「SUPERCHANPON2X-PCI」が早くも登場した。実売価格は14,650円~14,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「SUPERCHANPON2X-PCI」は、ベースの製品にUltra ATA/133対応IDEインターフェイスを1つ追加しただけの製品には違いないが、この4つ目の機能を持たせるために採用した構造がなかなかユニークだ。新たにUltra ATA/133コントローラを搭載したのかと思いきや、実はもともと搭載しているSerial ATAのチャンネルを1つだけパラレル変換し、Ultra ATA/133対応IDEインターフェイスとして利用するという方法をとっているのだ。

 変換チップは、現行のIDE HDDをSerial ATA対応にするためのシリアルーパラレル変換アダプタでよく使われているMarvell製の88i8030。言わば、HDD側に取り付けるシリアルーパラレル変換アダプタをカード上にあらかじめ載せたようなものだが、Serial ATA対応HDDが出回っていない現状では、むしろこうした構造の方が現実的に利用価値が高いと言えるかもしれない。

 ただし、ひとつのSerial ATAコントローラをSerial ATAとIDEの両方で共有するという構造のため、それぞれのインターフェイスにはデバイスが1台ずつしか接続することができないという制限がある点は残念なところだ。基板上のSerial ATAコネクタも「SUPERCHANPON2-PCI」が2個だったのに対し「SUPERCHANPON2X-PCI」では1個に減り、結果的にコネクタ構成はSerial ATA×1、USB 2.0×4(外部3、内部1)、IEEE-1394×3(外部2、内部1)、Ultra ATA/133対応IDE×1となっている。

 Serial ATAコネクタが1個だけというのはやや物足りない気もするが、対応インターフェイスの豊富さは「SUPERCHANPON2X-PCI」ならではの魅力といえるだろう。

□SUPERCHANPON2X-PCI(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/etc/superchanpon2x.html
□関連記事
【2002年9月21日】Serial ATA初のコンボカードが登場、IEEE-1394とUSB2.0のセット
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020921/etc_satacombo.html

 (玄人志向 SUPERCHANPON2X-PCI)

[撮影協力:コムサテライト1号店コムサテライト3号店]


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