シリアル-パラレル相互変換が可能なSerial ATAアダプタが登場
短いIDEフラットケーブルの一端に黒い皮膜が被せられ、さらにそこから4ピン電源ケーブルが伸びているという、パッと見では“謎の物体”という印象の「SATA-TR150」だが、皮膜の奥を覗くとSerial ATAコネクタやジャンパなどが並んでいるのが確認できる。
そして、この製品の最大の特徴といえるのが、従来の変換アダプタ製品とは異なり、シリアルとパラレルを相互に変換することができるという点だ。つまり2個の「SATA-TR150」をドライブとマザーボードのIDEコネクタに接続して双方をSerial ATAケーブルで繋ぐ、といったことも可能というわけだ。もちろん従来製品のように、IDE接続のデバイスをSerial ATAインターフェイスに繋げて使うのにも利用できる。
ただし、デバイス側、インターフェイス(マザーボード)側のどちらに繋げるかでジャンパによる設定の変更が必要になる(出荷時の設定はデバイス側)。設定によって5個、または8個のジャンパを操作することになるので、装着する個所を間違えたりしないよう気を付けたいところだ。
また、HighPoint製RAIDコントローラ(HPT370/HPT372など)ではRAIDの同期ができないなどの不具合が確認されているほか、動作環境やデバイスの種類によっては動作しない場合があるとしている点にも要注意だ。
価格は若干高めという感もあるが、従来製品にはなかった相互変換を実現したこの「SATA-TR150」は、パッケージにもあるとおり、まさにシリアル-パラレル変換アダプタの「決定版」といえそうだ。
□スゴイアダプタSATA(システムトークス)
http://www.system-talks.co.jp/product/sp_c/release.htm
(システムトークス SATA-TR150SET) |
[撮影協力:高速電脳]
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