【 2002年9月28日号 】

バーテックスリンクがイベントを実施、“謎の”未発表マザー展示も

MercurioMercurio
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 バーテックスリンクは28日(土)、Linux Cafe di PRONTO秋葉原店(ブロックD2-[e2])にて台湾Mercurioブランドの製品を中心とした販促イベント「Mercurioキャンペーン」を実施した。会場内では現行製品の展示はもちろん、未発表製品もいくつか展示され、景品つきのゲーム大会もあって多くの人を集めた。

 展示されていたのはMercurioブランドのマザーボード、デジタルカメラ、MP3対応CDプレイヤー、ビデオカード、PCケース、液晶ディスプレイなど。多くはすでに店頭に並んでいるものや、見慣れたチップ類を搭載した製品だったため、さほど目新しさは感じられなかったが、事前のプレスリリースで「展示コーナーでは、日本国内で未発表の最新チップセット搭載マザーボードを手にすることもできます」と予告していた通り、マザーボードでは2製品の未発表モデルが展示され、パワーユーザー達の注目を集めた。

 未発表のマザーボードは、いずれも製品名や型番が明示されていない“名無しモデル”。両モデルともスペックはほぼ共通で、ATX/Socket 478/FSB 533 or 400MHz/DDR SDRAM DIMM×2(DDR333 or DDR266)/AGP×1/PCI×6/AC'97コーデック/LANインターフェイスなど、となっている。一見すると、ただのi845Eチップセット搭載Socket 478マザーボードにも見えるが、メモリの仕様に「DDR333」の文字があることから、正式発表が近いと見られているIntelのi845PEもしくはi845GEチップセットを搭載した製品と見られる。同社によると、この製品は「Intelの正式発表後に販売する」予定になっているとのこと。なお、両製品もチップセットのマーキングはシールなどで隠されており、目視で型番は確認できなかった。

 ほかに目新しいところでは、タブレット型のPCも展示されていた。10.4インチTFT液晶を搭載した薄型タブレットPCで、デスクトップPC用として使うための着脱可能なスタンドとセットで展示されていた。詳しい仕様はまだ決まっていないとのことだが、これは日本語版Windows XP Tablet PC Editionが発表された後に製品化される可能性があるとのこと。

 このほか、同社が日本語版を販売しているDivX(MPEG-4)対応ハードウェアデコーダカード「REALmagic XCARD」のデモも行われていた。高画質かつ高圧縮のDivX形式動画データを大型テレビに出力し、いかに高効率な動画再生環境ができるかをデモしたもので、映画を1.5Mbpsの低ビットレートでエンコードしたDivX形式動画データを再生し、ビデオテープ並みの画質で再生していた。

 ショップの一部を借りて実施する代理店主催のイベントはアキバでは珍しくないが、今回のように路面店のカフェを借り切ってエンドユーザー向けイベントを実施するというのは極めて珍しい。このあたり、同社のMercurioブランドにかける強い意気込みが表れているといえそうだ。ユーザーとしては、今後の製品リリースに期待したいところだ。

□バーテックスリンク
http://www.vertexlink.co.jp/

 (Mercurio製品)

[撮影協力:バーテックスリンク]


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