【 2002年10月5日号 】
アキバに影響大?立て看板にも制限のポイ捨て禁止条例が施行
ポイ捨て禁止条例ポイ捨て禁止条例
ポイ捨て禁止条例ポイ捨て禁止条例
ポイ捨て禁止条例ポイ捨て禁止条例
 路上での喫煙などといった行為を禁止する内容で以前から注目を集めていた「安全で快適な千代田区の生活環境の整備に関する条例(千代田区生活環境条例)」がついに1日(火)スタートとなった。これはアキバを含む千代田区の一部エリアに関する条例で、路上喫煙の禁止以外にも街並みを変化させる可能性のある条項が多く含まれている。

 俗に「ポイ捨て禁止条例」とも呼ばれているこの条例は、JR秋葉原駅、神田駅、御茶ノ水駅などといった千代田区内の一部地域での喫煙やゴミのポイ捨てなどといった行為を禁止し、安全で快適なまちづくりを推し進めようというもの。アキバでは9月29日(日)に石川区長も出席してPRイベントが開催されたほか、施行日以降は区のパトロール隊による巡回も行なわれている。

 アキバで条例の対象区域となるのはJR秋葉原駅周辺や中央通り沿いの外神田1、3、4丁目など。歩道のあちこちに「路上禁煙地区」「浄化モデル地区」と書かれたマーキングが施されており、この地区で喫煙、吸い殻等のポイ捨てなどを行なった場合は20,000円以下の罰金が科せられる。10月いっぱいは周知徹底を図る期間として罰金の徴収はせず、また11月以降も罰金額は当面2,000円とするとしているが、いずれにしても罰則の厳しい条例だ。

 そして、条例には立て看板の設置やチラシの配布などを制限する項目も盛り込まれている。特に注目されるのが第13条の「何人も、屋外広告物を掲出し、チラシその他の宣伝物を配布しようとするときは、まちの美観に配慮しなければならない」という内容。「まちの美観」をどう受け取るかで判断が分かれそうだが、電気街名物とも言えるチラシ配布や立て看板などを自粛するといった動きがショップの間に出てくるかもしれない。

 また、第14条では「何人も、善良な風俗を害し青少年に悪影響を及ぼす活動を行い、その活動に関し広告物の掲出、チラシ、パンフレット等の配布等を行ってはならない」とも記されている。同人系やアダルト系ショップの台頭著しい昨今のアキバでは、路上に幼児ポルノとしか表現のしようがない幼女陵辱シーンを描いたポスターなどが堂々と張り出されているのが現状で、これらが規制の対象となる可能性も高い。

 アキバにとって「ポイ捨て禁止条例」は、良くも悪くも今後の街並みの変化を左右する新ルールになるのは間違いなさそうだ。

□千代田区生活環境条例
http://www.poisute.com/

 (AKIBA PC eArena)


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