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【ドカ弁サイズ?】 | 【背面】 |
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【内部】 | 【巨大ヒートシンク】 |
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【メモリスロット】 | 【縦置き】 |
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【キューブと比較】 | 【同梱品】 |
わずか手のひらサイズという大きさで話題を呼んだ、Socket 370対応小型自作PCキットの「Cappuccino G1」「EZgo」シリーズなどの製品を覚えている人は多いと思うが、なんとこれらに近いサイズでSocket 478に対応したという製品が登場した。
製品は同シリーズのAtoz Technology製「E7041S」で、実売価格は69,800円~73,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●ドカ弁サイズ?
「E7041S」の本体サイズは198mm×161mm×62mmで、Socket 370対応モデル「E3032S」(157mm×146mm×46mm)に比べて一回りほど大きくなってしまったが、キューブ系の製品に比べればかなり小型だ。もちろん、Socket 478に対応する自作PCキットとしては現時点でこの「E7041S」が最小だ。筐体は縦、横どちらの設置にも対応しており、側面には縦置き用の折りたたみ式スタンドも付いている。
この小柄な筐体にSocket 478型CPUの搭載を可能にしたのは、幅広のヒートシンクと薄型ファンを組み合わせた独自のCPUクーラーだ。ヒートシンクはCPUソケットとノースブリッジの両方をカバーできる、マザーボードのほぼ半分ほどの大きさのもので、効率的な熱の放散を行なおうという努力の跡が見て取れる。採用チップセットはFSB 400MHz、DDR SDRAMサポートのSiS650+SiS961で、CPUはPentium 4の2.40GHzまで対応している。
●とにかく機能てんこ盛り
そして、このコンパクトさでVGA出力(ビデオメモリ64MB、メインメモリと共有)、テレビ出力(S-Video、コンポジットビデオ)、サウンド(同軸デジタル出力対応)、10Base-T/100Base-TX対応LAN、10Base-T/100Base-TX/1000Base-T対応LAN、IEEE-1394(4ピン、2ポート)USB 1.1/2.0(各2ポート)、56kbpsモデム、PCカードスロット(Type II)などといった非常に豊富な機能やインターフェイスを搭載しているのも大きな特徴。特にパワーユーザーに普及の兆しが見え始めているGigabit Ethernetにいち早く対応したところは特筆すべき点といえるだろう。PS/2(2ポート)やシリアル、パラレルといったコネクタも省略することなく、ちゃんと搭載されているのが嬉しいところだ。
付属品は薄型24倍速CD-ROMドライブ、AC電源アダプタなどで、CPUやHDD(2.5インチ、12.5mm厚)、DDR SDRAM(SO-DIMM)などは別途入手する必要がある。
●小型PCフェチなら注目度大
キューブ系自作PCキットに比べて拡張性は低いとはいえ、このコンパクトさでハイパフォーマンスが期待できるPentium 4の搭載に対応し、さらに搭載機能も非常に豊富とあって、小型PCマニアを中心に注目の存在となることは間違いないだろう。
なお、同社のWebサイトには本体カラーやハードウェア仕様が異なる別モデルの情報も掲載されているが、販売を行なっているコムサテライト3号店では「スペックをやや落とした黒色モデル(具体的な型番は不明)が今後入荷するかもしれない」としている。
□EZgo E7041S/E3032S(Atoz Technology)
http://www.atoz-ezgo.com.tw/e7041sb.htm
http://www.atoz-ezgo.com.tw/e3032sb.htm
□関連記事
【2001年6月23日】Atoz Technology EZgo(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010623/ni_i_bb.html
【2001年3月3日】手のひらサイズ超小型ベアボーンPCの2代目「Cappuccino G1」発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010303/etc_cappuccino.html
| (Atoz E7041S) |
[撮影協力:コムサテライト3号店]