手のひらサイズ超小型ベアボーンPCの2代目「Cappuccino G1」発売

　先日から予告されていた手のひらサイズのSAINTSONG製最新超小型ベアボーンPC「Cappuccino G1」が予定通り入荷、今週から販売がスタートしている。実売価格は84,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　この製品は2000年4月に衝撃デビューを飾った手のひらサイズPC「Espresso」の2代目にあたり、チップセットをi810からi810Eに変更し、DVD-ROMドライブとLANインターフェイスを内蔵するなど、初代からさらに機能の充実がはかられている。小さなボディの中にマザーボードやHDDや各種インターフェイス、ドライブ類を全て内蔵し、手軽なポータブル用デスクトップPCとして使えるのが、この製品の最大のウリ。FSB 133MHz対応Pentium IIIにも新たに対応したため、超小型ボディのPCながら最新のSocket 370用Pentium IIIを搭載でき、ショップ側のテストによると、Pentium IIIは933MHz、Celeronは800MHzまでの動作が確認できているという。

　ただし、今回のモデルではサイズよりも機能重視の設計となっているため、本体サイズが146mm(幅)×157mm(奥)×45mm(奥)とやや大型化、厳密には手のひらサイズというには苦しい大きさになっている。リテールパッケージ表面に書かれている愛称も、初代が“Pocket PC”だったのに対し、2代目では“Mini Book PC”へと変わっている（Microsoftが企画したPDAとの混同を避けるための変更という可能性もある）。また、高速CPUへの対応を優先した結果なのか、CPU用の大きな廃熱孔がボディ表面につき、結果的にタッチパッドが省かれてしまっている。

　CPU以外の内蔵するパーツ類が基本的に全てノートPC用の小型タイプになっている点は初代と同じ。HDDは2.5インチの9mm厚タイプ、メモリは144PinのSO-DIMM、内蔵のDVD-ROMドライブも8倍速のスリムタイプが使用されている。FDDについては、パラレル接続の外付けドライブが同梱されているので、必要なときのみこれを接続して使うか、市販のUSB接続タイプが使えるはずだ。

　高機能化のためにサイズが犠牲になった面はあるものの、カスタマイズ可能な高性能ポータブルPC、もしくはユニークな省スペースPCをお望みの人には、この「Cappuccino G1」はいい有力候補になるに違いない。なお、現在TSUKUMO eX.では動作デモを実施中だ。

□Cappuccino G1（Saint Song）
http://www.saintsong.com.tw/it/english/prod/cg1.htm
【2001/2/10】手のひらサイズPCの第2弾「Cappuccino G1」が近日登場、デモ実施中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010210/etc_cappuccino.html
【2000/4/22】世界最小のベアボーンPC？手のひらサイズの「Espresso」
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20000422/espresso.html

（SAINTSONG Cappuccino G1）

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

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