【 2002年10月19日号 】
アナログで6.1ch出力可能なサウンドカード「SB Audigy2」がデビュー
SB Audigy2SB Audigy2
SB Audigy2SB Audigy2
 S/N比106dB、6.1チャネルアナログ出力対応などをウリとしたCreativeの最新サウンドカード「Sound Blaster Audigy2」がデビューを果たした。同社のサウンドカードとしては2001年9月に登場した「Sound Blaster Audigy」以来となる久々の新製品だ。

 今回まず登場したのは英語版リテールパッケージ品で、実売価格は15,799円~16,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、5インチベイ用前面コネクタパネルが付属する「Sound Blaster Audigy2 Platinum」も発売になっている。こちらも英語版のリテールパッケージで実売価格は23,800円~25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 新型サウンドチップ「Audigy2」と新技術「24ビットADVANCED HD」を採用した「Sound Blaster Audigy2」は、24ビット/192kHzのDVD Audioo(Windows 2000/XP環境のみ)の再生や、ソフトウェアドルビーデジタルEXデコードのサポート、録音時のサンプリング周波数が従来の倍である24ビット/96kHzになったことなどが主な特徴。S/N比は前モデル「Sound Blaster Audigy」の100dBを上回る106dBを実現している。また同社によれば、サウンドカードとしてTHX認定を受けているのは唯一この製品だけという。

 そして、6.1チャネルアナログ出力に対応するのも特徴のひとつで、ブラケット部に6.1チャネル出力などに対応するため6個ものサウンドコネクタを備えているのが印象的だ。6.1チャネルの内訳は、フロントスピーカー×1、リアスピーカー×1、センター/サブウーファー/リアセンター×1となっている。

 そのほか、独自の3Dオーディオ技術「EAX ADVANCED HD」や、同社が「SB1394」と呼ぶIEEE-1394インターフェイスをサポートしている点などは従来どおり。ステレオソースをマルチチャネルに“アップミックス”して再生するというユニークな独自技術「Creative Multi Speaker Surround(CMSS)」をサポートするのも前モデル同様だが、こちらは従来の5.1チャネルから6.1チャネルへとパワーアップしている。

 「Sound Blaster Live!」から「Sound Blaster Audigy」に進化したときほどのインパクトはこの「Sound Blaster Audigy2」にはないものの、106dBというS/N比や、DVD Audioと24ビット/192kHzのステレオオーディオの再生を実現している点などは、音質重視派としては見逃せないところだろう。

 なお、公式な告知ではないが、一部ショップによれば日本語版が近日中に入荷する可能性があるとのことなので、日本語のマニュアルやデバイスドライバが欲しいという人はもう少し様子を見たほうがよいかもしれない。

□Sound Blaster Audigy2(Creative Technology/クリエイティブメディア)
http://www.soundblaster.com/products/audigy2/
http://japan.creative.com/products/technology/audigy2/
□関連記事
【2001年9月8日】Audigyチップ搭載の「Sound Blaster Audigy」シリーズが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010908/sbaudigy.html

 (Sound Blaster Audigy2)

[撮影協力:コムサテライト3号店ZOA秋葉原店]


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