【 2002年11月2日号 】
パイオニアから4倍速のDVD-R/RWドライブ「DVR-A05-J」発売
DVR-A05-JDVR-A05-J
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 DVD-Rの4倍速ライト、DVD-RWの2倍速リライトに対応したパイオニアのATAPI接続型内蔵DVD-R/RWドライブの新製品「DVR-A05-J」が登場した。実売価格は28,800円~33,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ソニーやアイ・オー・データなどのDVDマルチドライブに比べると、対応する書き込みメディアの種類はDVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWの4種類と少なめだが、既存の2倍速/等倍速DVD-R/RWドライブ製品との価格差がわずか数千円という値段の安さは何よりの魅力だ。

 「DVR-A05-J」は同社製DVD-R/RWドライブ「DVR-A04-J」に続く新モデルで、従来機より高速な4倍速でのDVD-Rライト、2倍速でのDVD-RWリライトをサポートしているのが主な特徴。これらと同じ機能を持つ製品としてはソニーからDVDマルチドライブ「DRU-500A」がすでに登場しているが、「DVR-A05-J」は「DRU-500A」とは異なり、書き込み可能なDVD系メディアはDVD-RとDVD-RWの2種類のみとシンプルだ。

 同社製の車載用ドライブ機器での採用実績もあるという液晶収差補正素子を搭載することで、ディスクの反りや厚みのばらつきによる記録/再生精度の低下を解消している点や、「スマートレーザードライバ技術」を採用しているのも特徴の一つ。「スマートレーザードライバ技術」とは記録回路をピックアップ部に搭載するというもので、従来の本体基板上に記録回路を搭載する方式に比べ、記録時の信号精度を大幅に向上することができたという。さらに、同社製DVD-ROMドライブでも採用されているディスク回転時の振動を低減する技術「DRA(Dynamic Resonance Absorber)」も搭載している。

 また、CD-Rライト(16倍速)、CD-RWリライト(8倍速)、DVD-ROMリード(12倍速、1層ディスク時)、CD-ROMリード(32倍速)などの速度も「DVR-A04-J」に比べて向上している。「DVR-A04-J」はCD-Rライトが8倍速、CD-RWリライトが4倍速とやや遅めだったが、「DVR-A05-J」ならCD-R/RWメディアもストレスなく利用できそうだ。そのほかの主な仕様は、本体サイズが幅148mm×高さ42.3mm×奥行き198mm、バッファ容量が2MBなどとなっている。付属ソフトは、DVD-Videoオーサリングソフトの「DVDit! SE」「MyDVD」、ビデオ編集ソフトの「ShowBiz」、ライティングソフトの「Drag'n DropCD Plus DVD Edition」など。

 多数の書き込みメディアをサポートするDVDマルチドライブのような派手さはないが、その分価格は安く抑えられており、DVD-R/RWの利用にターゲットを絞っているというユーザーにとっては狙い目の製品といえるだろう。

 ただし、ショップの多くは「入荷数は少量」としており、すでに完売のところも多い。当面は品薄が続くことになりそうだ。

□DVR-A05-J(パイオニア)
http://www.pioneer.co.jp/dvdrrw/product/
http://www.pioneer.co.jp/press/release345-j.html
□関連記事
【2002年10月12日】ソニーから8種類に対応したマルチDVDドライブ「DRU-500A」登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021012/dru500a.html
【2002年9月14日】品薄のマルチDVDドライブが今度はRadiusブランドの製品として登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020914/etc_radius.html

 (パイオニア DVR-A05-J)

[撮影協力:コムサテライト3号店ツクモパソコン本店]


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