【 2002年11月2日号 】
nForce2チップセット搭載マザーボードの第1弾がLeadtekから登場
搭載チップセットはVGA機能なしの「nForce2-ST」
パッケージWinFast K7NCR18D Pro
【パッケージ】【WinFast K7NCR18D Pro】
I/OパネルnForce2(MCP-T)
【I/Oパネル】【nForce2(MCP-T)】
IEEE-1394カード機能表
【IEEE-1394カード】【機能表】

 PC3200 DDR SDRAM(DDR400)、AGP 8X、FSB 333MHzなどの最新技術をサポートしたNVIDIAのSocket Aプラットフォーム向け新型チップセットnForce2を搭載したマザーボードがついにデビューを飾った。

 第1弾製品となったのは、VGA機能非搭載のnForce2-STチップセットを搭載したLeadtek製Socket Aマザーボード「WinFast K7NCR18D Pro」で、実売価格は13,980円~15,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●DDR400やFSB 333MHzをサポート

 nForce2は従来のnForceと同様、ノースブリッジに相当するIGP(Integrated Graphics Processors、VGA機能搭載)またはSPP(System Platform Processors、VGA機能非搭載)と、サウスブリッジに相当するMCP(Media and Communications Processors)の2チップで構成されるチップセット。いずれもnForceから機能強化されており、IGP/SPPはDDR400、AGP 8X、FSB 333MHzを、MCPはUSB 2.0、Ultra ATA/133、IEEE-1394(MCP-Tのみ、後述)などを新たにサポートしたのが大きな特徴だ。IGPの持つVGA機能もGeForce4 MX相当へと強化されている。

 IGP/SPPは、従来のTwinBank Memory ArchitectureのDDR400対応版ともいえるDualチャネルDDR SDRAMインターフェイスのDualDDR Memory Architectureをサポートしているのも注目点のひとつ。DualDDR Memory Architectureでは、DDR400メモリを2チャネル構成で使用することで、TwinBank Memory Architectureの4.2GB/sを上回る6.4GB/sというメモリ帯域幅を実現しており、パフォーマンス重視派としては見逃せないところだ。

 また、MCPは上位モデルMCP-Tと下位モデルMCPの2種類があり、MCPはUSB 2.0、LAN、Ultra ATA/133などを、MCP-Tはこれらに加えIEEE-1394とドルビーデジタルエンコード機能を持つAPU(Audio Processing Unit)、2ポートLANインターフェイスのDualNet technologyを、それぞれサポートしている。

●第1弾製品はnForce2-STを搭載

 今回登場した「WinFast K7NCR18D Pro」が搭載するnForce2-STは、前述のSPPとMCP-Tを組み合わせたチップセットだ。VGA機能は非搭載だが、RADEON 9700 PROやGeForce4 Ti4600といった高速チップ搭載ビデオカードを自前で用意するというパワーユーザーであればとくに問題にはならないだろう。チップセットがAGP 8Xをサポートしているので、パフォーマンス重視なら、AGP 8X対応のビデオカードと組み合わせるのがベストかもしれない。

 もちろんDDR400、AGP 8X、FSB 333MHzのほか、USB 2.0、Ultra ATA/133、IEEE-1394といったインターフェイスはチップセットの仕様どおりサポートしている。ただし、DualNet technologyサポートのMCP-Tを搭載しながら、I/Oパネル部のLANインターフェイスが1つのみというのはちょっと残念なところかもしれない。また、IEEE-1394インターフェイスを利用するには、IEEE-1394ポートを3つ装備した付属ACRカードの装着が必要になる。

 そのほか、AGPクロック(50MHz~100MHz)やFSBクロック(100MHz~200MHz)、CPUコア電圧、AGP電圧、メモリクロックなどの調整がBIOS上から行えるという設定機能も持っている。

 AGP 8XやUSB 2.0、Ultra ATA/133などをサポートするチップセットとしては、VIAやSiSに遅れを取るかたちにはなったものの、DDR400に関してはマザーボードメーカーの独自サポートなどといった限定的な形ではなく、チップセット自体が正式にサポートしており、この点はnForce2の大きな強みであることは確かだ。

 「WinFast K7NCR18D Pro」はハイパフォーマンスを目指すパワーユーザーはもちろん、DDR400での動作を確実に実現したいというユーザーにも狙い目の製品といえるだろう。

□nForce(NVIDIA)
http://www.nvidia.com/view.asp?PAGE=nforce
http://www.nvidia.com/view.asp?IO=IO_20020715_4484
□WinFast K7NCR18D Pro/K7NCR18D(Leadtek Research)
http://www.leadtek.co.jp/www/Mother/K7NCR18D/WinFastK7NCR18D_Pro.htm
http://www.leadtek.co.jp/www/Mother/K7NCR18D/WinFastK7NCR18D.htm
□関連記事
【2002年7月27日】VGA省略版nForce2を搭載したLeadtek製マザーの展示スタート
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020727/etc.html#18d
【2002年7月19日】nForce2-GT搭載Socket Aマザーが展示中、MSIとASUSの製品
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020719/etc_nforce2gt.html

 (Leadtek WinFast K7NCR18Dシリーズ)

[撮影協力:コムサテライト3号店クレバリー1号店]


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