【 2002年11月2日号 】
IDEコネクタ1つから2チャンネルのSerial ATAに変換する製品登場
P-SATAP-SATA
P-SATAP-SATA
 マザーボード上の1つのIDEコネクタから2つのSerial ATAポートが利用できるようになるというASUS製マザーボード向けのオプションキット「P-SATA」が発売された。もともと従来のパラレルIDEは1つのコネクタでMasterとSlaveの2台のデバイスを接続できる構造のため、論理的にはごく自然な構成だが、こうした製品はこれが初めて。実売価格は3,499円~3,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「P-SATA」はマザーボードのIDEコネクタに直結して利用するタイプのパラレル-シリアル変換アダプタ。基板上のコネクタ構成を見て分かるとおり、1つのIDEコネクタで2つのSerial ATAポートが利用できるようになるというのが大きな特徴だが、残念ながら汎用品ではなく、利用できるのはPROMISE製IDE RAIDコントローラを搭載した同社製マザーボード「A7V333」「P4T533」「P4B533-E」の3機種に限定されている。

 実物の基板上にはシールが貼られているため直接見られないが、パッケージ裏面の製品写真を見ると基板上にMarvell製のSerial ATAブリッジチップが搭載されているのが確認できる。利用可能なマザーボードがPROMISE製IDE RAIDコントローラ搭載モデルに限定されていることから、構造的には、IDE RAIDコントローラとSerial ATAブリッジチップを組み合わせてSerial ATAポートを利用可能にしたインターフェイスカード製品などと同様のようだ。

 そのほか基板上には、電源コネクタや利用するSerial ATAポートを選択するジャンパなどを搭載。また、製品にはSerial ATAケーブルが2本付属している。

 他機種のユーザーにとっては「P-SATA」が汎用品ではないのがなんとも惜しいところだが、自己責任の範疇で「A7V333」「P4T533」「P4B533-E」以外のPROMISE製IDE RAIDコントローラ搭載マザーボードで動作実験してみるというのも面白いかもしれない。

□P-SATA(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com.tw/inside/p-sata.htm
http://www.asus.co.jp/inside/p_sata.htm

 (ASUS P-SATA)

[撮影協力:コムサテライト1号店]


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