【 2002年11月9日号 】
PCIスロット1本をAGP×1+PCI×2スロットに変換する製品が登場
玄人志向久々のオリジナル品、スロットはLowProfile専用に
気合十分?使用例
【気合十分?】【使用例】
CHANPONZERO2-PCI(表)CHANPONZERO2-PCI(裏)
【CHANPONZERO2-PCI(表)】【CHANPONZERO2-PCI(裏)】
ブラケットPCIブリッジ
【ブラケット】【PCIブリッジ】
CHANPONZERO3-PCI(表)添付ケーブル
【CHANPONZERO3-PCI(表)】【添付ケーブル】

 以前、AGPスロットをPCIスロットに変換するアダプタ「CHANGE-AGP2PCI」を発売して自作ユーザーを驚かせた玄人志向が、今週はさらにその上を行く、なんと1本のPCIスロットをAGP+PCIというスロット構成に変換する、まさにキワモノというべきアダプタを発売した。

 製品はPCIをAGP×1+PCI×2に変換する「CHANPONZERO3-PCI」と、PCIをAGP×1+PCI×1に変換する「CHANPONZERO2-PCI」の2モデルで、実売価格は9,800円~12,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●謎な仕様はやはり玄人向け?

 「CHANPONZERO2-PCI」と「CHANPONZERO3-PCI」のパッケージ内容は、HiNT製PCIブリッジチップHB1-SE33を搭載したPCIカードと、AGP/PCIの各スロットを備えた基板、電源ケーブル、LowProfileサイズのブラケットなどで、両方の基板にはIDEコネクタと同型のコネクタ(2個)も搭載されている。マニュアル類が一切付属せず、使用方法に関する説明もなされていないという突き放しぶりは、まさに同社の「キワモノシリーズ」そのものといったところだ。

 ただし、同社Webサイト上には完成予想図が掲載されており、これを見る限りでは、まず両基板を2本のIDEケーブルで接続し、PCIカードをマザーボードに装着、そしてその上にスロット基板を載せるというのが、どうやら正しい設置方法のようだ。PCIスロット上にマザーボードと平行するかたちでスロット基板を取り付けるため、新たに利用できるAGPとPCIスロットはLowProfile専用になってしまうので要注意。このほか、基板上に搭載されている電源コネクタやジャンパはどう使えばよいのかは一切不明。そもそも、この製品が利用できるマザーボード、OSといった環境すらも分からないという状況だけに、動作させるのは至難の技といえそうだ。

●実用的メリットは?

 ちなみに、同社Webサイト上にあるこの製品に関する掲示板では、同社スタッフやユーザーらによる様々な情報などの書き込みが行われている。同社スタッフによる動作結果も掲載されているので、気になる人はこちらにも目を通しておくとよいだろう。

 決して初心者向けではなく、また実用的メリットのあるものとはいい難い「CHANPONZERO2-PCI」と「CHANPONZERO3-PCI」だが、「CHANGE-AGP2PCI」と同様、あくまでも技術的興味から、動作させるまでの過程をトラブルも含めて楽しむことができるユーザーには、またとない格好のアイテムとなるかもしれない。

□CHANPONZERO2-PCI/CHANPONZERO3-PCI(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/pickup/chanpon0.html
□HB1-SE33(HiNT)
http://www.hintcorp.com/hb1-se33.htm
□関連記事
【2002年6月1日号】AGPをPCIに変換するアダプタが玄人志向から登場、ただし条件付き
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020601/etc_agp2pci.html

 (玄人志向 CHANPONZEROシリーズ)

[撮影協力:コムサテライト3号店]


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