【 2002年11月9日号 】
ATI製チップセットのSocket 478版「RADEON IGP 340」デビュー
RADEON IGP 340RADEON IGP 340
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 3月に発表されたATIのSocket 478向けVGA機能統合型チップセット「RADEON IGP 340」を搭載した初のマザーボードがようやくアキバにお目見えした。第1弾となったのはmicroATXフォームファクタのSapphire製Socket 478マザーボード「A4-M292」で、実売価格は10,400円~10,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 RADEON IGP 340は、Sokcet A向けのRADEON IGP 320などと並んで発表されたチップセット。RADEON IGP 320搭載マザーボードは6月末にFICの「AT31 Fusion」などが発売されたが、RADEON IGP 340搭載マザーボードについてはとくに音沙汰がなく、結果的にチップセット発表から8ヶ月も過ぎてからようやく初の製品が登場するというかなりの遅咲きとなってしまった。

 RADEON IGPのスペックはシリーズで共通しており、ノースブリッジとなるIGPの主なスペックはPC2100 DDR SDRAM(DDR266)、AGP 4Xサポートのほか、内蔵ビデオコアがRADEON 7000(RADEON VE)相当などというもの。RADEON IGP 340の特徴としては、FSB 533MHzをサポートしている点などがある。

 また、サウスブリッジにATI純正のIXPのほか、VIAやALiなどの他社製品を利用できるのもRADEON IGPの特徴のひとつで、実際今回登場した「A4-M292」はVIA製のVT82C686Bを採用している。ただし、ノースブリッジ-サウスブリッジ間が帯域幅266MB/sの独自バス「A-Link」で接続されるのはIXP搭載時のみで、それ以外の場合は帯域幅133MB/sのPCIバスで接続されることになる。

 初のRADEON IGP 340搭載マザーボードとなった「A4-M292」は、microATXフォームファクタの基板にVGA、テレビ出力(付属のコネクタ付きブラケットを使用)、サウンド、USB 1.1インターフェイスなどの機能を搭載。VGA出力とテレビ出力が同時に行えるデュアルディスプレイ機能もサポートしている。ただ、microATXマザーボードとしてはLANインターフェイスを搭載していないのがやや残念なところだ。

 デビューが遅すぎた感のあるRADEON IGP 340だが、RADEON 7000相当のVGA機能とテレビ出力機能を標準で装備している点などを考えると「A4-M292」のコストパフォーマンスは高いといえる。安価なセカンドマシンの自作といったニーズには十分応えられる製品といえそうだ。

□RADEON IGP 330/340(ATI Technologies)
http://mirror.ati.com/technology/hardware/radeonigp/rigp330340.html
□A4-M292(Sapphire Technology)
http://www.sapphiretech.com/P-motherboard/M-A4-292.htm
□関連記事
【2002年7月19日】RADEON IGPチップセット搭載マザーの第2弾はALiのサウスを搭載
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020719/etc_a3m725.html

 (Sapphire A4-M292)

[撮影協力:コムサテライト3号店USER'S SIDE本店]


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