前面に備えた透明アクリルパネルが7色に発光し、さらに間接照明の役割も果たすというユニークなコンセプトを持った薄型ブックサイズのSocket 478対応自作PCキット「UNISEX」がユニティから登場した。実売価格は37,800円~44,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
高さ294mm、奥行き340mm、そして幅がわずか72mmという非常にスリムなボディが印象的なこの製品は、製品名の「UNISEX」の文字が刻まれた前面の透明アクリルパネルが、パネル下にあるLEDの光を反射して光るというのが大きな特徴。今週はCOOLER MASTERからも似た特徴を持ったミドルタワーケース「ATC-220C-VX1」が登場しているが、「UNISEX」で注目されるのは前面に備えた3つのボタンでパネルの光を7色から自由に選択できる点だ。
3つのボタンは押すたびにON/OFFが切り替えられるタイプのもので、ボタンには左からそれぞれ青、緑、赤の色が割り当てられている。つまり、左端のボタンだけをONにすれば青色、右端だけONにすれば赤色、左右両端をONにすれば紫色といった具合に、合計7種類からパネルの光る色を選択できるというわけだ。また、パネルにはかなり厚みがあり、蛍光灯の下でも色の変化がちゃんと認識できるほどの光量が確認できた。これなら同社がうたうように間接照明としてもしっかり機能してくれそうだ。
全体のデザインは「白色」が強調されたもの。筐体はもちろん、搭載ドライブも白色に塗装されており、電源スイッチ一体型の電源LEDも白く発光する。デザインに優れる反面、PCとしての拡張性は乏しく、筐体の制約から一切の拡張スロットが利用できず、USBコネクタもUSB 1.1のみの対応となっている。
なお、本体のデザインやネーミングは、コンテンツ制作などを扱うデザイン会社、ムーンシップの望月道記氏が手がけており、Webサイト上では同氏の「UNISEX」制作にまつわるエピソードなども公開されている。光源にLEDを採用することになった経緯や「UNISEX」という名前の由来など、なかなか興味深い内容になっているので気になる人はチェックしてみるとよいだろう。
また、採用マザーボードはVGA、サウンド、10Base-T/100Base-TX対応LAN、USB 1.1などの機能を持つASUS製SiS650搭載Socket 478マザーボード「P4S333-VF」で、そのほか200W電源ユニット、薄型24倍速CD-ROMドライブなどを搭載している。付属品は、組み立て手順を記したマニュアルや専用CPUクーラー、IDEケーブルなど。
価格はやや高めでお手頃とは言い難いが、透明アクリルパネルの発光色を7種類に自由に設定できるのはこの製品ならではの魅力だ。ただ光るだけのPCケースでは飽き足らないという人は、購入を検討してみてはどうだろう。
□UNISEX(ユニティコーポレーション)
http://www.unisex.jp/
□ムーンシップ
http://www.moonship.net/
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【2002年11月22日】PCケースに新たな“光モノ”、アクリル扉の彫り込みロゴが光る
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021122/etc.html#vx1
| (ユニティ UNISEX) |
[撮影協力コムサテライト2号店とコムサテライト3号店とSuperCOM(ブロックF2-(f2),地下鉄末広町駅出口前,若松通商本社ビル2F)]