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【C3 1.0A GHz(表)】 | 【C3 1.0A GHz(裏)】 |
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【マーキング(表)】 | 【マーキング(裏)】 |
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【価格は7,000円台】 | 【933A MHzとの比較】 |
発熱量の少ないCPUとして、静音PCマニアなどを中心に根強い人気があるVIAのC3がようやく「大台」に到達、初めて動作クロック1GHzを実現した1.0A GHzモデルのバルク品が発売となった。実売価格は6,680円~7,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
C3の新モデルが発売されるのは、1月に登場した900A MHzモデルと933A MHzモデル以来、実に11ヶ月ぶりとなる。
●FSBは100MHzで電圧は0.1V上昇
今回登場した1.0A GHzモデルは、CPU本体の両面にあるマーキングでFSBクロックが100MHz、動作電圧が従来の1.35Vより0.1V高い1.45Vといったスペックになっていることが分かる。同社が6月に発表したプレスリリースでは、製造プロセスルールが0.13μm、1次キャッシュ容量が128KB、2次キャッシュ容量が64KBで、そのほかMMXや3DNow!をサポートするとされていることから、1.0A GHzモデルは従来モデルから動作クロックと電圧を上げたのみのモデルとみてよさそうだ。
ただし、CPU本体の外観では表面の周囲に12個のキャパシタが新たに搭載されたほか、裏面のブリッジの配置が従来モデルと微妙に異なるといった違いもいくつか見て取れる。また、プレスリリースでは従来モデル同様に発熱量の低さや耐熱性の高さが特徴としてうたわれているものの、CPU表面に「HEATSINK/FAN REQUIRED」というマーキングがなされているのは従来同様。とくに今回は動作クロックと電圧も上昇しているだけに、ファンレスPCに利用しようと考えている人は慎重な冷却パーツ選びが必要となりそうだ。
●FSB 133MHz版に期待?
とはいえ、C3シリーズの発熱量の少なさは各社CPUの中でも優秀なだけに、この1.0A GHzモデルも従来モデル同様に静音PCや小型PCのマニアを中心に支持を集めることになるのは間違いなさそうだ。ただ、プレスリリースではFSB 133MHz版の存在も明らかにされているので、パフォーマンス重視派はその登場まで待つのも手かもしれない。
□C3(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/en/viac3/c3.jsp
http://www.via.com.tw/en/Digital%20Library/pr_c3gig.jsp
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【2002年1月12日】C3 900A MHzと933A MHzが紙箱入りリテールパッケージで登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020112/etc.html#newc3
| (VIA C3シリーズ) |
[撮影協力:コムサテライト3号店とパソコンショップ アークとコムサテライト2号店]