人気の高さに供給量が追いついていない感のあるE7205チップセット搭載Socket 478マザーボードだが、今週は計3メーカーから製品がデビューしている。少量ながら出回ったのは、SUPERMICROの「P4SAA」とASUSの「P4G8X DELUXE/GD」、Iwillの「P4GB」の3モデル。
「P4G8X DELUXE/GD」はASUSのブランド認知度の高さから、E7205チップセット搭載Socket 478マザーの中でも特に期待度の大きかった製品。先週から一部ショップで店頭デモがスタートしており、この製品の発売を心待ちにしていた人も多かったに違いない。ただし、発売されたとはいえ、その期待度の高さと流通量の少なさとが相まって、入荷したショップではほとんど即完売という状態。年内の入手は難しそうだ。
機能的には、6チャネル出力対応サウンド、10Base-T/100Base-TX/1000Base-T対応LAN、Serial ATAなどを搭載、拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×5、DIMM×4(最大4GB)という構成になっている。なお、青色のPCIスロットが用意されているが、これは同社が「BlueMagic」と呼ぶもので、このスロット1本でIEEE 802.11a/IEEE 802.11b/Bluetoothに対応した無線LAN機器が利用できるという。そのほか、BIOSメニューに1MHz単位で調整可能なシステムクロック設定機能や、CPU、メモリ、AGPの各電圧の変更機能を備えるなどマニア向け機能も豊富に用意されている。実売価格は29,800円~34,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
SUPERMICROの「P4SAA」は、緑色の基板に白いPCIスロットや黒いDIMMスロットなどを搭載する標準的とも言えそうなマザーボード。E7205搭載マザーボードの初陣として登場した赤色基板採用のMSI製「GNB Max-FISR(MS-6565)」や青色基板に着脱式VRMを採用したGIGABYTE製「GA-8INXP」に比べると見た目はかなりシンプルだ。
主な機能としては10Base-T/100Base-TX/1000Base-T対応LANや6チャネル出力対応サウンドを搭載。そのほか、BIOSメニューからCPU電圧(-0.050V~+0.150V)やCPUクロック(100~165MHz)が調整可能といったマニア向け機能も備えている。見た目がシンプルとはいえ機能面に関してはパワーユーザーも納得できそうだ。実売価格は33,800円~37,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
Iwillの「P4GB」も似たような製品仕様で、10Base-T/100Base-TX/1000Base-T対応LANや6チャネル出力対応サウンドのほかIEEE-1394をオンボード搭載し、拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×5、DIMM×4という構成になっている。マニア向け機能としては、CPUコア電圧を1.175~2.000Vまで0.25V刻みで調整できる機能などがある。実売価格は29,800円~34,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
これまでに発売されているE7205チップセット搭載Socket 478マザーボードと同様、今回の3製品もすべて流通量が少なく、入手は極めて困難。年明けの流通量増に期待したいところだ。
□P4SAA(SUPERMICRO)
http://www.supermicro.com/PRODUCT/MotherBoards/E7205/P4SAA.htm
□P4G8X(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.co.jp/mb/socket478/p4g8x/overview.htm
□P4GB(Iwill)
http://japan.iwill.net/products/ProductDetail.asp?vID=147&CID=91
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【2002年12月21日】ASUSのE7205搭載マザーがデモ中、謎のPentium 4も稼動
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021221/etc_p4g8xdemo.html
| (SUPERMICRO P4SAA) |
| (ASUS P4G8X) |
| (Iwill P4GB) |
[撮影協力:コムサテライト3号店とコムサテライト2号店]