発表当初から存在は明らかにされていたものの、なかなかその姿を見せなかったSiS製ビデオチップのXabreシリーズ最上位モデル「Xabre 600」がようやくデビューを果たした。発売となった製品は銀色基板でおなじみのTriplex製「Xabre Ultra 64MB TV-OUT/DVI」で、実売価格は13,800円~14,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
Xabre 600の動作クロックはコア、メモリともにXabre 400の250MHzを上回る300MHz。Triplexの製品情報によれば、メモリバンド幅もXabre 400搭載「Xabre PRO」の8.0GB/sに比べ、「Xabre Ultra」は9.6GB/sとアップしている。バーテックスシェーダも改良版のVertexilizer Engineとなり、トータルでベンチマークのスコアは2割アップしているという。
もちろんPixel Shaderエンジンの「Pixelize Engine」やアンチエイリアス時の画質向上を図る「Jitter-Free Anti-Aliasing」、コンパニオンチップSiS301によるデュアルディスプレイ機能を搭載するほか、AGP 8XやDirectX 8.1へ対応するのは従来同様だ。ちなみにSiSでは、Xabre 600の動作クロックとAGP 8X、DirectX 8.1対応をひっくるめて「Duo300 With Pro8X8」と呼んでいる。
初の搭載ビデオカードとなった「Xabre Ultra」は、やはり同社らしく銀色基板を採用したド派手な印象の製品となっている。ビデオメモリ容量は64MBで、メモリチップにはEtron Technology製DDR SDRAMチップEM6A9320BI(3.3ns)を搭載。ブラケット部にはVGA、DVI、テレビの各出力コネクタを装備している。
なお、USER'S SIDE本店では、今週発売となったばかりのSUPERMICRO製E7205チップセット搭載マザーボード「P4SAA」と組み合わせての動作デモを実施中だ。Xabre 600のパフォーマンスを実際に見てみたいという人は、同店に足を運んでみるとよいだろう。
□Xabre 600(Silicon Integrated Systems)
http://www.xabre.com/products/xabre600.html
□Triplex
http://eng.triplex.net.cn/
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【2002年7月13日】Xabre搭載カード続々登場、Xabre80やXabre200を搭載した製品も
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020713/etc_xabre.html
| (Triplex Xabre Ultra) |
[撮影協力:SuperCOMとUSER'S SIDE本店]