2002年末に未発表のNVIDIA製ビデオチップ「GeForce4 Ti4800-SE8X」を搭載した製品を発売して注目を集めたMSIだが、またも2003年の年明け早々、未発表の「GeForce4 Ti4600-8X」というAGP 8X対応版GeForce4 Ti4600と思しきビデオチップを搭載した「Ti4600-TD8X(MS-8900)」が同社からデビューした。実売価格は38,800円~43,500円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「GeForce4 Ti4600-8X」に関する情報は、もちろんまだNVIDIAのWebサイトに掲載されていないため、正式名称は不明。「Ti4600-TD8X」が搭載するビデオチップの名称については、外箱裏面と側面に貼られているラベルに「GeForce4 Ti4600-8X」「G4Ti4600-8X」などといった記述がある。
ビデオチップのスペックについても、2002年末に登場した「GeForce4 Ti4800-SE8X」搭載同社製ビデオカードの「Ti4800SE-TD8X」などと同様に、40億AA Samples/s、1億1,300万Vertices/s、メモリバンド幅8.0GB/sといった数値が記されているのみ。これらの値はGeForce4 Ti 4200 with AGP 8Xと同じもので、「GeForce4 Ti4600-8X」のスペックを示すものとはちょっと考えにくい。
ビデオカード本体の主な仕様は、ビデオメモリが128MBのDDRタイプ、出力コネクタがVGA、テレビ、DVI-Iの3種類となっている。「Duke Nukem:Manhattan Project」「Tom Clancy's Ghost Recon」などの豊富なゲームソフトも付属している。
結局、ビデオチップのスペックがよく分からず手が出しにくいという点では「Ti4800SE-TD8X」などと変わらないが、今回の「Ti4600-TD8X」はその名称からビデオチップは既存のGeForce4 Ti4600のAGP 8X対応版と推測できるだけに、まだ「Ti4800SE-TD8X」などよりは謎めいた部分は少ないといえるかもしれない。
もちろん、未発表のビデオチップを搭載する製品なので万人に勧められるとは言い難いものの、AGP 8X対応マザーボードとGeForce4ビデオチップの組み合わせでハイパフォーマンスを狙おうと考えているユーザーには注目の製品となりそうだ。
□Micro-Star International
http://www.msi.com.tw/
□GeForce4 Ti(NVIDIA)
http://www.nvidia.com/view.asp?PAGE=geforce4ti
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【2002年12月21日】謎の「GeForce4 4800SE」を搭載したビデオカードが出回る
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021221/etc_ti4800se.html
| (MSI Ti4600-TD8X) |
[撮影協力:SuperCOMとテクノハウス東映]