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【パッケージ】 | 【MTV3000W基板】 |
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【ブラケット】 | 【2層構造】 |
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【画質向上機能】 | 【非圧縮オーバーレイ】 |
1枚のカードに2つのテレビチューナーを搭載する「Wチューナー」で注目されているカノープス製TVキャプチャカードの新製品「MTV3000W」の販売がついに始まった。実売価格は52,300円~61,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。大型店の店頭などでは同製品のデモも実施中だ。
●TVチューナーを2つ搭載
同社のMTVシリーズ最新モデルとなる「MTV3000W」の最大の特徴は、なんといっても同社が「世界初」とうたう前述の「Wチューナー」。これにより、番組を録画しながら裏番組を見る「裏番組視聴」や2つの番組を同時に見る「2番組同時視聴」といった新たな楽しみ方を実現している。
ただし、視聴時はモニタにメインスクリーンとサブスクリーンの2画面が表示されるが、録画できるのは1つの番組のみで、残念ながら2つの番組を同時に録画することはできない。音声出力も選択した番組のみ行われるようになっている。もちろん、2画面表示をするにはブラケット部に用意されている2つのテレビアンテナコネクタへのケーブルの接続が必要だ。
●高画質なW3Dモード
そして「W3Dモード」という高画質機能を備えるのも大きな特徴のひとつ。このモードでは表示できるのは1番組のみとなるが、既存モデルの「MTV2000」ではどちらか一方しか機能させられなかった「3D Y/C分離」「3Dノイズリダクション」を同時に使うことが可能だ。もちろんゴースト除去機能の「10Tapゴーストリデューサー」も従来どおり装備している。
そのほか、テレビチューナーからのビデオ信号をビデオカードに非圧縮のデータで送ることにより、高画質でのオーバレイ表示を実現するという「非圧縮・ダイレクトハードウェアオーバーレイ表示」も装備。「MTV3000W」は画質重視派は見逃せない製品といえそうだ。
MPEGエンコード機能の主なスペックは、最大ビデオ画素数が720×480ドット、最大ビデオビットレートが15Mbit/s、最大オーディオビットレートが384kbit/sなどで、これらは「MTV2000」のものをそのまま継承する形となっている。付属コントロールソフトは昨年12月に登場した「MTV1200HX」から標準採用となった「FEATHER G-Spec.」だ。
●テレビデオ派のカード?
「MTV2000」も画質の高さでは定評があったが、今回の「MTV3000W」は「W3Dモード」により「MTV2000」以上の高画質が期待できるだけに、コアなユーザーを中心に人気を集めることは間違いない。「Wチューナー」も、PCをいわゆる「テレビデオ」のように使っている人にとってはかなり魅力的に映るだろう。
なお、同社によると、MatroxのG400/G450ビデオチップ搭載カードやIntel製チップセット搭載マザーボードのオンボードVGA機能では、2画面表示モードが使用できないという(2003年1月現在)。このほかWebサイトの製品情報ページには、動作確認済みビデオカードなどについても掲載されているので、購入を検討している人は一度目を通しておいたほうがよさそうだ。
□MTV3000W(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/mtv3000/mtv3000w_index.htm
http://www.canopus.co.jp/press/2003/mtv3000w.htm
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【2003年1月18日】ダブルTVチューナー仕様の「MTV3000W」の予約が早くも開始
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030118/etc.html#mtv3kw
【2002年12月7日】PCIカードのサイズを短縮したTVキャプチャカード「MTV1200HX」発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021207/etc_mtv12hx.html
| (カノープス MTV3000W) |
[撮影協力:パソコンショップ アークとTSUKUMO eX.]