デスクトップPC用の汎用パーツだけで組み立て可能なSocket 478対応ノートPCが自作キットとして入手可能になった。製品名は「Innodesk」で、メーカーは韓国SUNG IL COMPUTEC。
DOS/Vパラダイスが独自ブランドで発売していた完成ノートPC「Prime Helios Desk」のベース部分を単体で販売し始めたもので、デスクトップPC用のSocket 478対応CPUや3.5インチHDD、DDR SDRAM DIMMをそのまま内部に組み込めるという特徴を持つ。
バッテリーを持たない、いわゆるデスクノートにあたるジャンルの製品だが、これまでに発売になった同ジャンルの製品は、CPUこそデスクトップ用のものが使えても、内蔵できるHDDは2.5インチ、メモリはSODIMMなど、純粋にノートPC用として使われる小型のパーツを必要とするものがほとんど。「Innodesk」のように、デスクトップPC用の汎用パーツだけで完成するノートPCは珍しい。
内部のスペックは、SiS651チップセット(FSB 533MHz、DDR333サポート)、15インチTFT液晶(1,024×768ドット、16万色)、24倍速CD-ROMドライブ、10Base-T/100Base-TX対応LAN、USB 2.0(4ポート)など。キーボードはもちろん日本語対応だ。本体には478ピンのCPUソケットのほか、HDD用3.5インチベイ×1、184ピンDIMMスロット×2が用意されており、ユーザーが自由にカスタマイズできる。なお、電源は付属ACアダプタを利用する。
高さ63mm×幅358mm×奥行き291mmと本体サイズがやや大きく、バッテリー駆動できないという欠点はあるが、ハイパフォーマンスの省スペースPCをデスクトップPC用の汎用パーツだけで作りたいという人には、これ以上魅力的な製品はないだろう。
実売価格は69,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。液晶ディスプレイ付きの自作PCキットだと考えると安く、価格も大きな魅力的と言える。
□Prime Helios Desk(DOS/Vパラダイス)
http://www.dospara.co.jp/goods_pc/feature.php?v17=55&v18=1&v19=0
□Innodesk(SUNG IL COMPUTEC)
http://www.sungil.co.kr/english/NEW/I-main.htm
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【2002年11月30日】デスクトップ用の汎用パーツだけで完成するノートPCが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021130/etc_heliosdesk.html
| (SUNG IL COMPUTEC Innodesk) |
[撮影協力:DOS/Vパラダイス秋葉原本店とDOS/Vパラダイス秋葉原2号店 Prime館]