【 2003年3月29日号 】
メモリ耐性競技「オラがメモリが世界一」で463MHzを記録
オラがメモリが世界一オラがメモリが世界一
オラがメモリが世界一オラがメモリが世界一
オラがメモリが世界一オラがメモリが世界一
オラがメモリが世界一オラがメモリが世界一
 アイ・オー・データ機器のマニア向けブランド「挑戦者」が1周年を迎えたのを記念して、アイ・オープラザAKIBA(ブロックF2-[c5])を会場に、「オラがメモリが世界一」という名のユニークなイベントが行なわれた。

 これは言わばメモリの動作クロック上限耐性競争で、一般参加者が耐性に自信のあるメモリを持ち込み、それぞれの性能を公開テストで競争させるというもの。公募で参加を申し出た一般参加者10名のほか、秘密兵器を用意したと豪語する挑戦者ブランドの主幹“某K氏”も参加して計11名での性能競争が行われた。

 テスト環境として使われたのは、MSIが現在開発を進めているという新しいオーバークロック機能を持った未発表のSocket 478マザーボード。これはマザーボード上の独自チップと専用ソフトの「CoreCenter」を組み合わせた国内初公開の機能を持ち、単にFSBやメモリの動作クロックをOS動作中に調整できるだけでなく、同時にファンとレギュレーターも適正に動作するよう制御するという、ソフトとハードが一体になった新機能。MSIでは将来的にはCPUの動作電圧も自動で制御できるようにすることも検討中で、早ければ次のIntelの新型チップセットを搭載したマザーボードに採用される予定という。イベントでは、この機能を利用してWindows XP動作中にCPUのFSB供給クロックを自動で上げていき(メモリへの供給クロックはFSB供給クロックの1.33倍に設定)、どこまでPCがリセットせずに動作するかという方法で記録がとられた。

 メモリの参加条件は「DDR400(PC3200)以下の184ピンDDR SDRAM DIMM」。参加者のメモリを見ると、SAMSUNG製のメモリチップを搭載したDDR SDRAM DIMMが多く、このあたりに昨今のSAMSUNG製品の流通量の多さと人気の高さが伺える。ほかにはWinbondのチップを搭載したメモリや、ヒートスプレッダでチップの詳細が確認できないものもいくつか見られた。

 テストの途中、Windows XPのシステムファイルが破壊されるなどのハプニングはあったものの、おおむね順調に競技は進行し、最高記録の結果はFSB供給クロック174MHz。つまり、メモリへの供給クロックは1.33倍の231.4MHzに、メモリ内部の動作クロックはさらに2倍の463MHz(DDR463相当)に達したことになる。一般参加の大部さんが持ち込んだメーカー不明のDDR400メモリチップを搭載したマシュキン製DDR SDRAM DIMMと、“某K氏”が挑戦者ブランドで開発中というやはりメーカー不明のDDR400メモリチップを搭載したDDR SDRAM DIMMが同着の一等となった。

 同着のFSB供給クロック174MHzということで、メモリより先にテスト環境で使われたCPUの方が高い動作クロックに耐えられなくなった可能性もあるが、ほかのメモリよりこのふたつが図抜けた性能を発揮していたのは確か。開発中の秘密兵器を持ち込んだ“某K氏”によると、これで性能を実証できたので、最終的に挑戦者ブランドの製品として販売することで開発を進めていくとのこと。

 なお、29日(土)は1周年記念感謝企画の製品として、PC98用のUltra ATA/133対応カード「UIDE-133/98」が98枚限定で販売されたが、これは朝5時から待ち行列ができ、販売開始5分で整理券の配布が終了してしまったという。挑戦者の1周年記念イベントとしては、どれもうまく成功したようだ。

□オラがメモリが世界一コンテスト(アイ・オープラザAKIBA)
http://plaza.iodata.jp/event/memory.shtml

【訂正】記事掲載当初、FSB供給クロックとメモリ供給クロックの比率を2倍に設定したと記載しましたが、正しくは1.33倍でした。よって、メモリ動作クロックの最高記録は174MHz(FSB)×2(比率)×2(DDR)=696MHzではなく、174MHz(FSB)×1.33(比率)×2(DDR)=463MHzとなります。

 (MSI製品)

[撮影協力:エム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパンアイ・オープラザAKIBA]


[前の記事]: MSIがAV機器風デザインのキューブ系PCなどを展示中
[次の記事]: Serial ATA規格に対応した460W電源が発売に、Zippy製

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp