MSIがアイ・オープラザAKIBA(ブロックF2-[c5])で注目の新製品をいくつか展示中だ。発表されたばかりのAV機器風デザインを採用したキューブ系自作PCキット「MEGA」のほか、正式にはまだ発表されていないヒートレーン採用のファンレスGeForce4 Ti4200搭載ビデオカード「Ti4200-VTD8X無音バージョン」などが会場で一般公開されている。
会場には、おなじみのMSI製マザーボードのほか、液晶ディスプレイや独自のタブレット型PCといった見慣れない新製品が多数並んでいる。しかし、なんといっても自作PCユーザーにとっての注目は、先の「MEGA」と「Ti4200-VTD8X無音バージョン」だろう。
「MEGA」は、一見すると小型オーディオコンポのようなデザインを採用したオリジナルのキューブ系自作PCキットで、PCを起動せずに単独で内蔵のFM/AMラジオや音楽CD、MP3収録のCD-Rなどを再生できるという特徴を持つ。フロントにある大型のバックライト付き液晶パネルにはグラフィックイコライザの表示や各種オペレーション用の文字表示が出力され、ボリュームダイヤルや多機能リモコンまで装備され、まさにコンセプトとしてはオーディオコンポ風PC。国内仕様モデルに限っては、メモリカードリーダーを装備し、さらに国内ステレオ放送対応のTVチューナーまで内蔵するというからなかなか強力だ。
製品ラインナップには、KM400チップセット搭載Socket A用モデル「MEGA 400」(本体カラーはメタリック/グリーン)とSiS651チップセット搭載Socket 478用モデル「MEGA 651」(本体カラーはメタリック/オレンジ)があるが、展示されているのは「MEGA 651」のみ。同社いわく世界初公開という、内部の専用マザーボードをチェックしてみると、AGPとPCIスロットを各1本ずつ、DIMMスロットを2本持つほか、Mini PCIスロットも1つ持っているのが確認できた。スロットの実装位置や部品配置の問題から、厚みのあるカードなどは使えないようだが、ここに入る無線LANカードをオプションとして用意することも検討中という。
同社によると、「MEGA」は4月中にも国内で発売される予定とのこと。
「Ti4200-VTD8X無音バージョン」は、GeForce4 Ti4200を搭載したファンレスのビデオカード。ティーエスヒートロニクスが開発したヒートレーン方式の大型ヒートシンクと組み合わせることで効率的な冷却を行い、ファンを使わずに安定動作するというのが特徴。隣のスロットを占有するほど大きなヒートシンクの性能は強力で、会場では実際に3Dベンチマークを実行しながら、チップ付近のヒートシンクの温度が42℃付近で安定しているところをデモで実証している。この構造を採用した製品の発売についてはまだ検討中の段階で、GeForce FX 5800 Ultraの次にNVIDIAから出るNV31コアを採用した製品で発売するかもしれないとのこと。
会場のアイ・オープラザAKIBA(ブロックF2-[c5])では、「Do It Yourself PC大全!」と題してMSI製品のほかにも、アイ・オー・データ機器製品のデモや即売会も行われているので、興味のある人は実際に足を運んで確かめてみるといいだろう。
□エム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパン
http://henry.msi-computer.jp/
□アイ・オープラザAKIBA
http://plaza.iodata.jp/
| (MSI製品) |
[撮影協力:エム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパンとアイ・オープラザAKIBA]