その特異な形状から多くの注目を集めたルーポの球型PC「ZxL Artemis」のケース単品が受注扱いというかたちながらついに店頭販売スタートとなった。受注を行っているのはコムサテライト3号店で、価格はハローグリーン/Artemisシルバータイプが49,800円。その他のイタリアンレッドタイプなどが52,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。納期は各カラーとも1週間程度。
なお、26日(水)時点では、Artemisシルバー/ビビットイエロータイプはルーポに在庫があり、納期は1週間より短くなるとしている。
PC本体やパーツなどを販売する株式会社ルーポと、周辺機器の企画、設計、制作などを手かげる有限会社ジオンが共同で開発した製品で、下半球にHDDとマザーボードを、上半球に電源を、そして開閉可能な上下半球の隙間に薄型光学ドライブを組み込むという構成のPCケースになっている。対応フォームファクタはMini-ITXで、VIAの超小型マザーボード「EPIA」と「EPIA-M」に対応した専用シールド版が付属している。搭載電源は東海理化販売のSFX電源「MPW-200NH」。搭載可能なマザーボードがVIA製のEPIAシリーズのみに限られるが、これは形状のユニークさとトレードオフといったところだろう。
組み立て時は、小さいケースに収めるためケーブルの配置を工夫したり、IDEケーブルを加工したりする必要も出てくるが、同社のWebサイトでこのケースを使った組み立て手順が公開されているので、購入を考えている人は念のため目を通しておいたほうがよさそうだ。
付属品は、EPIA/EPIA-M用I/Oパネル(各1枚)、アクリル製専用台座など。
組み立て手順などを見る限りでは中~上級者向けという印象が強いが、手持ちのEPIAシリーズマザーボードなどを利用してユニークな形をしたPCを自作してみたいという人にはうってつけの製品といえるだろう。
□ZxL Artemis(ルーポ)
http://www.lupo.co.jp/develop/zxl1_index.html
http://www.lupo.co.jp/support/artemis/manual.html
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| (PCケース) |
[撮影協力:コムサテライト3号店]