DDR400メモリに対応するなどの改善が施されたApollo KT400の改良版チップセット「Apollo KT400A」を搭載したSocket Aマザーボードがデビューを果たした。第1陣として発売になったのはGIGABYTEの「GA-7VAXP-A Ultra」「GA-7VAXP-A」と、SOLTEKの「SL-KT400A」の3製品で、実売価格は「GA-7VAXP-A Ultra」が14,900円~15,999円、「GA-7VAXP-A」が13,700円~14,980円、「SL-KT400A」が10,477円~10,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
Apollo KT400AはApollo KT400のいわばマイナーバージョンアップモデル。これまでDDR333どまりだったメモリインターフェイスをDDR400対応に改良したのが主な違いで、FSB 333MHz、AGP 8Xをサポートする点などはこれまでのApollo KT400と同じだ。このほかメモリコントローラのプリフェッチバッファを拡張することでレイテンシを縮小する「FastStream64」技術を採用することで、Apollo KT400に比べて10%以上(3Dアプリケーション利用時)のパフォーマンス向上を実現したとしている点も大きな特徴だ。ペアとなるサウスブリッジは従来と同じVT8235または新開発のVT8237で、新型のVT8237は新たにSerial ATAインターフェイスを備えるほかUSB 2.0ポートを8に拡張するなどの強化が図られている。
GIGABYTEから発売となった「GA-7VAXP-A Ultra」「GA-7VAXP-A」の両製品は、Apollo KT400搭載の既存モデル「GA-7VAXP Ultra」「GA-7VAXP」と比べて基板レイアウトに大きな変更もなく、チップセットを変更しただけのマイナーチェンジ版といえる製品。採用しているサウスブリッジチップも従来と同じVT8235のままだ。また、SOLTEKの製品も同様に、Apollo KT400搭載の既存モデル「SL-KT400」のチップセット変更版と言っていい。GIGABYTE製品に関して言えば、もともと「GA-7VAXP Ultra」「GA-7VAXP」でGIGABYTE独自保証というかかたちですでにDDR400をサポートしていたことを考えると、パワーユーザーにとってさほど目新しさは感じないかもしれない。
とはいえ、チップセットレベルで正式にDDR400メモリに対応している点と「FastStream64」によるメモリ周辺のパフォーマンス向上は気になるところ。メモリ環境重視でハイパフォーマンスを目指す人にとってはよい選択肢となりそうだ。
□GA-7VAXP-A Ultra(Gigabyte Technology)
http://www.gigabyte.co.jp/products/7vaxp_aultra.htm
□Apollo KT400A(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/en/apollo/kt400a.jsp
□SL-KT400A(Soltek Computer)
http://www.soltek.com.tw/English/product/kt400a-l.htm
| (GIGABYTE GA-7VAXP-Aシリーズ) |
| (SOLTEK SL-KT400Aシリーズ) |
[撮影協力:WonderCity秋葉原店とテクノハウス東映とOVERTOP]