【 2003年5月24日号 】
シンプルなセパレート型Socket 478自作PC「FOCUS」が登場
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 光学ドライブなどを非搭載にすることでシンプルかつコンパクトな筐体デザインを実現した星野金属製Socket 478対応自作PCキットの新製品「FOCUS」シリーズが発売になった。ラインナップされているカラーはホワイトパールマイカ、シルバーメタリック、ブラック、グランブルーメタリック、グランルージュメタリックの5種類。自作PCキット「F1000B」の実売価格は44,800円~45,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「FOCUS」シリーズは、自作PCキットの「F1000B」を核とした新コンセプトのセパレート型PC。「機能拡張は外付け機器で行う」というポリシーのもと、PC本体となる「F1000B」は3.5インチシャドウ×1以外のドライブベイを搭載しない代わりに高さ264.4×幅90.4×奥行き249.8mmというスリムかつコンパクトな筐体デザインを実現している。フロントパネルもパワースイッチとLEDのみを備えた非常にシンプルなデザインだ。

 光学ドライブやHDDを増設する場合は、オプションのUSB 2.0接続5インチドライブケース「F200C」やHDDケース「F400C」に別途用意したドライブを組み込んで外付けにするかたちとなる。ドライブケースは「F1000B」とデザインが統一されているので、メーカー製のブックタイプPCなどに出来合いの外付けドライブを組み合わせるのとは違い、全体のデザインにズレが生じないのがルックス重視派には嬉しいところだ。このほかの拡張機器としては、メモリカードリーダー「F300」やUSBハブ、Serial ATA対応HDDユニットも用意されている。

 採用しているマザーボードはi845GEチップセット搭載のShuttle製「FB54」。オンボードの機能として、VGA、サウンド、LAN、USB 2.0、IEEE 1394、TV出力などを備えている。PCIスロットは1本あるものの、ケースのスペースの制限から利用は出来ない。対応CPUは、Pentium 4 3.06GHzまで。電源は200Wタイプを内蔵している。

 ただ、PC本体がいくらコンパクトでも機能拡張のために外付け機器を並べて使ったのでは省スペース性は損なわれてしまう。機能の豊富さと省スペース性の両立を追求している小型PCマニアに「FOCUS」シリーズが魅力的に映るかどうかは微妙なところだが、従来にないユニークなコンセプトの自作PCキットであることも確かで、そこが市場でどう評価されるのかが今後注目されるところだ。

 なお「FOCUS」シリーズは、自作PCキットやドライブケースだけでなく、Celeron 1.7GHzやメモリ256MB(DDR333)などを搭載した「F1000」や、HDD搭載済みの「F400」シリーズ、光学ドライブ搭載済みの「F200」シリーズといった完成モデルも用意されている。

□FOCUS(ソルダム)
http://www3.soldam.co.jp/separate_pc/focus/series/

 (星野金属 FOCUSシリーズ)

[撮影協力:BLESS秋葉原店]


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