RADEON 9200SEやRADEON 9600SEに続いて、今度はRADEON 9800の廉価版と見られるビデオチップ「RADEON 9800SE」を搭載したビデオカードがC.P. Technology(PowerColor)から登場した。実売価格は29,800円~32,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ビデオメモリの容量は128MB。
基板に貼られたシールに「R98SE-C3」と型番が書かれているこのカードは、販売ショップによると「RADEON 9800の廉価版にあたるRADEON 9800SE」なるビデオチップを搭載しているという。USER'S SIDE秋葉原本店では、独自に「RADEON9800をクロックダウン?」「メモリ帯域128Mbit、Pipe 4本に」「機能制限した9800です」と記したシールを製品に貼り付けている。ほかのショップでも「レンダリングパイプが4本に減っている」との告知が代理店からあったという。
同店では動作デモを実施中で、そのデモ機を使ってデバイスドライバのプロパティを調べてみると、確かに「RADEON 9800 SE」という表示が出る。また、ベンチマークソフトの3DMark03でも「RADEON 9800 SE」として認識される。
搭載メモリチップはRADEON 9800 PRO搭載品のメモリチップ(K4D26323RA-GC2A)と同じ公称速度(350MHz)のHY5DU283222F-28×8個で、RADEON 9800搭載品の公称300MHz品(K4D263238E-GC33)よりも高速。
なお、このビデオカードを使用する場合、デバイスドライバの扱いには注意が必要だ。同店のテストによると、ATIのWebサイトで配布されているデバイスドライバでは正常に認識されず、製品に付属のデバイスドライバでなければ正常に認識されなかったという。つまり、購入者は付属のデバイスドライバ収録CD-ROMを当分の間、大事に保管しておかなければならないということになる。
ここしばらく、型番末尾に「SE」の文字がついたRADEON廉価版と見られる新しいビデオチップが続々と登場しているが、現時点で正式に製品仕様が公開されているのは「RADEON 9200SE」のみで、今回の「RADEON 9800SE」もATIからの発表はまだない。現在流通ルートでいわれている仕様はあくまで参考値でしかないが、今回の製品がある種の“フライング”のデビューだとすれば、じきにATI側から公式な仕様が公表されるはずだ。
□C.P. Technology
http://www.powercolor.com.tw/
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| (PowerColor R98SE-C3) |
[撮影協力:コムサテライト3号店とUSER'S SIDE秋葉原本店とパソコンショップ アーク]