3月にアイ・オープラザAKIBA(ブロックF2-[c5])でサンプルが展示されて以来、発売スケジュールなどの情報が途絶えてしまっていたMSI製のSocket 478対応自作PCキット「MEGA PC(MEGA 651)」がようやく販売スタートとなった。発売元はMSI日本法人のエム・エス・アイ・コンピューター・ジャパンで、実売価格は39,700円~43,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「MEGA PC」の特徴は、なんといっても小型オーディオコンポ風にデザインされたユニークなフロントパネルだろう。左側に再生/一時停止ボタンや大きめのダイヤルなどを備えるほか、バックライト付きの大型液晶画面にはグラフィックイコライザなどが表示可能だ。AM/FMラジオが聴ける「ラジオモジュール」や専用ワイヤレスリモコンも付属し、これらはその外観にふさわしく、音楽CD再生(MP3収録CD-ROMにも対応)も含め、PCを起動せずに単体のみで利用可能だ。
また、6種類のメディアに対応したメモリカードリーダを標準で搭載するなど、小柄な筐体ながら機能は非常に豊富だ。ただし光学ドライブは別売りなので要注意。ほかにメモリカードリーダ部にFDDを装着するためのベゼルやFMアンテナなどが付属する。
主な仕様は、筐体サイズが幅202×高さ151×奥行き320mm、チップセットがSiS651+SiS962(FSB 533MHz/DDR333対応)、スロット本数がAGP×1、PCI×1、DIMM×2(最大2GB)オンボードデバイスがVGA、6チャネル対応サウンド(S/PDIF入出力対応)、LAN、IEEE 1394(4ピン×1、6ピン×1)など。なお、CPUはPentium 4 2.8GHzまで対応するとしている。
サンプルの展示当初に4月中としていた発売予定からは大幅に遅れる形になったものの、小型オーディオコンポ風のユニークなルックスと豊富な機能をあわせ持つとあって、ルックス重視派、機能重視派などさまざまなユーザーの注目を集めそうだ。
なお、8月2日(土)限定で同製品の発売を記念したイベント「MSI MEGAキャンペーン2003」がLinux Cafe di PRONTO秋葉原店(ブロックD2-[e2])で行われ、早ければ9月にも発売されるという「MEGA PC」のnForce2チップセット搭載Socket A対応モデルなどが展示された。展示中のモデルにはホワイトのフロントパネルが装着されていたが、これは将来別のモデルに採用されるもので、実際には家電メーカー製のAVコンポを意識したミラータイプのフロントパネルが採用されるという。デュアルディスプレイにも対応する予定とのこと。このほか、やはり9月に発売される予定というUSBコネクタ直付けのMP3プレイヤーも展示されていた。
□MEGA PC/MSI MEGAキャンペーン2003(エム・エス・アイ・コンピューター・ジャパン)
http://www.msi-computer.jp/product/netpc/netpc_spec?netpc_id=17
http://www.msi-computer.jp/company/press/press_release?pr_id=74
http://www.msi-computer.co.jp/MEGA/
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【2003年3月29日】MSIがAV機器風デザインのキューブ系PCなどを展示中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030329/etc_msidemo.html
| (MSI MEGA PC) |
[撮影協力:パソコンハウス東映とぷらっとホームとコムサテライト3号店とTSUKUMO eX.とエム・エス・アイ・コンピューター・ジャパン]