【 2003年9月6日号 】
FSB 266MHz対応の新コアDuronが登場、1.4GHzと1.6GHz
Duron 1400/1600 MHzDuron 1400/1600 MHz
Duron 1400/1600 MHzDuron 1400/1600 MHz
Duron 1400/1600 MHzDuron 1400/1600 MHz
 バリューPC向けCPUとしておなじみのDuronに久々の新製品2モデルが突如登場、5日(金)から一部ショップで販売がスタートしている。実売価格は、1.6GMHzモデルが5,450円~5,980円、1.4GHzモデルが4,480円~4,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 両モデルを見てまず気付くのは、従来のセラミックを用いたCPGAパッケージと異なる樹脂製のOPGAパッケージを採用している点だ。5月頃から出回り始めているAthlon XPが採用する「27648 OPGA」と同タイプのもので、ルックスもそのタイプのAthlon XPとほぼ同様だ。CPU表面のラベルには「Duron」の文字があるものの、一見しただけではこれがDuronと気付かない人もいるかもしれない。

 Duronでは初めてFSB 266MHzに対応している点も特徴のひとつだ。ラベルに記されているOPNは、1,600MHzが「DHD1600DLV1C」、1,400MHzが「DHD1400DLV1C」で、これをDuronのデータシートに照らし合わせると、FSB 266MHz、2次キャッシュ64KB、最大ダイ温度85℃、動作電圧1.5Vといった仕様になっていることが分かる。

 また、発熱量の指標になるThermal Power値(最大/標準)は、1.6GHzが57.0W/48.0Wで、1.4GHzが57.0W/45.5Wで、従来の1.3GHzの60.0W/55.2Wより低くなっている。実際の発熱量がどの程度減少するのかは不明だが、静音PCマニアにとっては注目点だろう。なお、データシートには1.8MHzモデルに関する記述もある。

 ちなみに、海外のPC関連ニュースサイトでは、これらのDuronが搭載するコアを「Applebred」と呼ぶ例が散見されている。輸入代理店や販売ショップのほとんどもこの呼称を採用している。また、このコアはオーバークロック耐性が高いということで注目を集めているようだ。

 FSB 266MHz化とThermal Power値の低下により改めて注目を集めそうなDuronだが、コアが変更されたことでマザーボードのBIOSアップデートが必要になる可能性がある点に要注意。販売代理店のユーエーシーではASUS製マザーボードの「Applebred対応表」をWebサイトで掲載しており、他メーカーのマザーボードでもWebサイトなどで対応BIOSが公開されているかどうかを事前に確認したほうがよいだろう。

□Duron(AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/Processors/ProductInformation/0,,30_118_1202,00.html
□AMD Duron 1.4/1.6/1.8G ASUS M/B 対応表(ユーエーシー)
http://www.uac.co.jp/news/asus/030820_1/index.html
□関連記事
【2003年5月3日】Athlon XPのCPUパッケージ外観に変化あり、まずは2400+
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030503/etc_27648opga.html

 (AMD Duron)

[撮影協力:パソコンショップ アーク高速電脳]


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