予告されていた通り、ASUS主催によるイベント「アスース秋祭り」がLinux Cafe di PRONTO秋葉原店(ブロックD2-[e2])で13日(土)に行われ、Athlon 64対応マザーボードのデモやATI製最新チップセット搭載マザーボードの展示などが行われ、注目を集めた。
「アスース秋祭り」はASUS最新製品のプロモーションが目的であると同時に、メーカーとユーザーの交流を目指したイベントでもあり、会場では最新製品の展示やデモのほか、PCの相談を受け付けるコーナー「行列のできるASUS何でも相談所」、声の大きさとメッセージの内容の評価点数によってASUSの商品がもらえる「大声コンテスト」などのコーナーも設けられ、会場も“お祭り”らしく多くの人で賑わいを見せた。
会場内でやはり一番注目を集めたのは、発売前のものを含めた最新製品のデモや展示。動作デモは、先日発売されたばかりのOpteron対応マザーボード「SK8N」とOpteron 240を組み合わせて64bit OSのTurboLinux8 for AMD64を動作させていたほか、Pentium 4用のi875Pチップセットを搭載しながらXeonのデュアルに対応したDual Socket 604マザーボード「PC-DL Deluxe」でのベンチマークのデモや、今週発売されたばかりのAthlon 64 3200+と未発売の対応マザーボード「K8V Deluxe」を組み合わせたPCの動作デモが行われていた。いずれも注目の最新環境であり、実際に動作している状態を体感できる機会は貴重とあって、パワーユーザーと思しき多くのユーザーが興味深そうに観察していた。
単体製品の展示レベルで注目を集めたのは、ATI製Socket 478用最新チップセット「RADEON 9100 IGP」を搭載した2つのマザーボード。サウスブリッジに「IXP 150」を採用したATXの「P4R800-V Deluxe」と、同「IXP 200」を採用したmicroATXの「P4R800-VM」の2製品が展示された。DirectX 8世代のビデオチップを統合したチップセットということで、ハイパワーなサブPCを作る用途の製品として注目される。近いうちに店頭に並ぶ予定という。
展示された製品では、このほかに、ホームシアター向けだという2ピース構成の小型PC「DiGiMatrix」も注目を集めた。これはすでに一部ショップで「Comlife」の名で展示実績のあるステレオコンポ風デザインの薄型PCで、フロントパネルに大型のボリューム調整ダイヤルや液晶パネル、再生、早送り、巻戻しなどのボタンを備え、TVチューナーを標準搭載するなどの特徴がある。PC本体のほかにIDEフラットケーブルで直接接続可能な同サイズの増設ストレージケース(光学ドライブと3.5インチHDD)もあり、必要ならばこの2ピースを重ねて設置できる。採用マザーボードはSiS651チップセット搭載Socket 478マザーボードの「P4SQ」。早ければ10月に出荷開始する予定とのことだが、今のところ完成PC向けに限定して出荷するのか、自作PCキットとして発売するのかは決まっていないとのこと。
ほかにも、ポップなデザインのmicroATXケースを採用した自作PCキット「Terminator 2」も初めて一般向けに公開された(4月に行われた事前申し込み型のイベントで一度展示された実績がある)。ただし、こちらはまだ搭載マザーボードが決まっておらず、発売も年末近くになるとのこと。
イベントは13日(土)限定のため、このチャンスを逃した人は参加できないが、ASUSでは今後もこうしたイベントを行う意向とのことなので、ASUSの最新製品をチェックしたいのなら今後のイベント予定は要チェックだ。
□ASUS秋祭り(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.co.jp/event/pronto/
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| (ASUS SK8N) |
| (ASUS K8V Deluxe) |
[撮影協力:ASUSTeK Computer]