アキバの中央通りがIEEE 802.11bの公衆無線LANスポットに

	【 2003年10月4日号】
	アキバの中央通りがIEEE 802.11bの公衆無線LANスポットに JR総武線ガードから日通ビル付近のエリアでまず開始

【サービスエリア】【HotSpot】

　アキバの中央通りで公衆無線LANサービスが始まることになった。2日(木)にNTTコミュニケーションズが発表したもので、サービス開始は3日(金)から。サービス名は「ホットスポット」。アキバに足繁く通うコアなモバイルユーザーにとっては待望のサービスだ。
　情報発信地としての側面も持つアキバだけに、早くから公衆無線LANスポットの設置は行なわれていたが、それらは「世界初のブロードバンド対応カレー屋」として話題を呼んだ喫茶東洋やLinux Cafe di PRONTO 秋葉原店などといった屋内のスポット。屋外で継続的にサービスが提供されるのは今回が初となる。
●通信速度は11Mbps
　サービスはIEEE 802.11b規格対応の無線LANで、提供エリアはJR総武線のガード下（ブロックC2）から日本通運ビル付近（ブロックD2）まで。秋葉原全体から見ると、決して広いエリアとはいえないが、11月中に万世橋（ブロックB2）から末広町交差点手前（ブロックF2）までにエリアを拡大する予定としている。また、5GHz帯の周波数を用いた高速の無線LANサービスについても実験を検討中という。
　ただし、利用にあたってはホットスポットおよびCoDen、OCNなどとのサービス契約が必要。月額料金1,600円（初期費用として契約料1,500円が別途必要）で使い放題の定額コースや、契約料なしで500円払えば24時間利用できるプリペイドカード方式の「1DAY PASSPORT」が用意されている。
●1日限定利用のサービスも
　既存の無料屋内スポット（飲食代などが別途必要になるが）を利用していた人は、サービス料金を払うのに抵抗を感じるかもしれないが、地域限定とはいえ屋外のどこにいても無線LANが利用できるのはなかなか魅力的だ。モバイルユーザーなら、定額コースは契約しないまでも、安価で手軽に利用できる「1DAY PASSPORT」を持っておくというのは一つの手かもしれない。ただし、この「1DAY PASSPORT」は、残念ながら今のところアキバでは店頭販売されておらず、近いところではJR有楽町駅前の「ビックピーカン有楽町店」や地下鉄神保町付近にある「ミニストップ神田錦町3丁目店」などで販売されているのみだ。
　なお、12月31日(水)までの期間、抽選で商品券が当たるホットスポット加入促進キャンペーンの「秋葉原　外でもホットスポット体験キャンペーン」が実施される。
●テスト結果は良好
　ちなみに、5日(日)の早朝に編集部で接続テストをしてみたところ、現状で安定した通信ができたのはまさに「中央通り」のみであることがわかった。オノデン本館前（ブロックB2）～日本通運ビル付近（ブロックD2）の歩道では、歩きながらでも安定した通信が可能だったが、脇道に2～3mほど入るとほとんど通信できなくなり、5mも入るとアクセスポイントへの接続も出来ない、という状況になった。こうした通信状況は、利用時の状況や今後のエリア拡大などで様々に変化する可能性があるが、ひとつの参考情報として覚えておくといいだろう。
　テストに使用した機材はソニークリエ PEG-UX50（修正パッチ適用済み）。
□ニュースリリース（NTTコミュニケーションズ）
http://www.ntt.com/release/2003NEWS/0010/1002.html
□ホットスポット
http://www.hotspot.ne.jp/
□1DAY PASSPORT販売場所（ホットスポット）
http://www.hotspot.ne.jp/service/ryokin_2.htm
□CoDen
http://coden.ntt.com/
□OCN
http://www.ocn.ne.jp/
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　（AKIBA PC eArena）

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