手作りであることや素材にこだわるオリジナルPCケース「職人筐体」でも知られる高速電脳が、今度は電磁波を遮断することでPCサウンドにおける音質を追求したというPCケース「KD-AVC01」を発売、店頭でのサンプル展示を開始した。電源は非搭載で価格は62,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。納期は受注後2ヶ月としている。
医療機器の筐体製造などで電磁波遮断のノウハウを持つ(同店)というのは、「職人筐体」での同店のパートナーである長尾製作所。「KD-AVC01」でも同社のノウハウを活かし、筐体のスチール素材にクロムメッキを施すなどして遮断効果を上げているという。ベースは「職人筐体」のスチール製タワー筐体で、同店によればもともと遮断効果はあったが、改良によりさらに効果を強化できたとのことだ。
フロントパネルは5インチベイ×1と電源スイッチ/LEDのみを備えるという、非常にすっきりとした外概観。3.5インチベイやリセットスイッチはなく、ともすれば味気なくも見えるが、逆にそのシンプルを極めたデザインに好感を持つという人も少なくないだろう。
今後、同店では「KD-AVC01」をベースにして、サウンドカードやスピーカー、ヘッドホンといったサウンドの出力部分も含め、オーディオに特化したPCの提案に力をいれていくという。
静粛性や見た目のインパクトの強さがトレンドとなっているPCケースにおいて、音質にこだわった「KD-AVC01」のような別の視点を持った製品は非常に目立つ存在。値段は張るが、PCサウンドマニアからは注目されそうだ。
□高速電脳
http://www.ko-soku.co.jp/
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030201/etc_shokunin.html
| (長尾製作所 KD-AVC01) |
[撮影協力: 高速電脳]