ノバックからハードウェアエンコーダ搭載のUSB 2.0接続MPEG-1/2/4キャプチャアダプタ「micro CATCH TV Walker(NV-UTH222)」が発売となった。実売価格は13,900円~16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。評価用ではなく通常製品でハードウェアエンコードでMPEG-4キャプチャに対応したのはこれが初めてだ。
携帯電話を思わせる丸みを帯びたユニークなデザインが印象的なこの「micro CATCH TV Walker」は、Philips製の小型シリコンチューナーの採用により携帯電話並みのコンパクトさ実現しているのも特徴。使用時にはUSBケーブルやアンテナケーブルなどが必要になるが、本体に限って言えばポケットに入れて持ち歩くのにぴったりといえそうだ。
そしてやはり一番のポイントは、ハードウェアエンコードによるMPEG-4キャプチャをサポートしている点だろう。過去に同様の機能を持つ玄人志向の「MPEG4-USB」が、基板むき出しの状態で「評価キット」として発売されているが、一般向けの製品では初めて。「MPEG4-USB」に魅力を感じつつも、手が出せなかったという人には待望の製品といえるだろう。
また、海外での利用が考慮されているのも特徴。国内ステレオ放送だけでなく、海外ステレオ放送の受信が可能なほか、PAL/SECAM形式でのビデオキャプチャ(720×576ドット)にも対応、海外向けのアンテナ変換アダプタも付属している。
ただし、バスパワー動作のみに対応しており使用時にUSBポートを2個消費する点には要注意。ポートの空きが一つしかない場合はセルフパワー対応のUSBハブなどを別途用意する必要がある。
主な仕様は、対応フォーマットがMPEG-1/2、MPEG-4(MS-MPEG-4/DivX)、対応解像度が最大720×480ドット(NTSC)/720×576ドット(PAL/SECAM)。マニュアルによれば、付属の視聴/録画ソフト「LifeView TVR」が対応するビットレートは1.15Mbps(MPEG-1)、VBR 6Mbps(MPEG-2)、VBR 2Mbps/8Mbps(MS-MPEG-4/DivX)で、他のビットレートやVBR/CBRの選択には将来的に対応する予定という。iEPGへの対応も2004年春予定とするにとどめており、当初は使い方が若干限定されそうだ。
そのほかの付属ソフトは、3GPP/3GPP2規格対応MPEG-4ファイルが出力可能なビデオ編集「Ulead Video ToolBox 1.5」や、ビデオ変換「XVD encoder plus 機能制限版」など。
□micro CATCH TV Walker(ノバック)
http://www.novac.co.jp/products/hardware/nv-ut/nv-uth222/
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【2003年12月27日】MPEG-4ハードウェアエンコーダ評価キットがUSB 2.0に対応
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20031227/etc_mpeg4usb2.html
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20031227/etc_primetv7135.html
| (ノバック micro CATCH TV Walker(NV-UTH222)) |
[撮影協力: パソコンショップ アークとTSUKUMO eX.とツクモパソコン本店II]