【 2004年3月6日号 】
Slot 2 - Socket 370変換アダプタが発売、Dual対応
PL-P3/Xeon-SPL-P3/Xeon-S
PL-P3/Xeon-SPL-P3/Xeon-S
 Socket 370対応CPUをSlot 2マザーボードへ搭載可能にするというアイテムが今頃になってPowerLeap(Friendtech Computer)から発売となった。Slot 2-Socket 370変換アダプタの「PL-P3/Xeon-S」で、実売価格はOVERTOPで17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「PL-P3/Xeon-s」は旧世代のSlot 2マザーボードに比較的新しいSocket 370対応CPUを搭載するためのアダプタ。Dual CPUシステムを前提とした製品パッケージで、CPUクーラーとアダプタがそれぞれ2個同梱されている。約1年前に発売されたDual対応のSlot 1 - Socket 370変換アダプタ「PL-P3/SMP」のSlot 2版にあたり、対応スロット以外の基本仕様はほぼ同じ。アダプタ上のジャンパピンでFSB(100/133MHz)やコア電圧などの設定が可能だ。

 Slot 2とは、Pentium II XeonやPentium III Xeon用のCPUスロット。今どきはSlot 2対応マザーボードと言ってもジャンク屋でもなかなか見つからない旧世代製品で、対応CPUの入手も難しいというのが実状だ。デュアルCPUのサーバー用として長く使われている例も多そうなSlot 2のシステムだけに、今回のアダプタはアップグレードや修理用のアイテムとしての価値がありそうだ。

 マニュアルには対応CPUとして「Tualatin版CPU」とあり、Dual時はPentium III-Sのみ、シングル時はPentium III 1.13GHz/1.20GHzまたはCeleron 1A~1.40GHzを使用できるとしている。WebサイトではCoppermine版コアに対応する旨の記載もあるが、マニュアルにはCoppermineに関する記述はない。対応マザーボードの具体例については記述がなく不明だ。

 なお、Pentium IIIやCeleronの搭載にあたってマザーボードのBIOSアップデートが必要になる場合があるとされている点にも要注意。そのほかの注意事項やマザーボードへの装着手順などが記されたPDF版マニュアルがWebサイトに掲載されているので、購入前に一度目を通しておいたほうがよさそうだ。

 同店でも対応マザーボードやCPUに関する情報は掲示しておらず、初期不良以外の保証は一切行なわないとしているので、それなりのリスクを覚悟で使う必要がありそうだ。

□PL-P3/Xeon-S(Friendtech Computer)
http://www.powerleap.com/PL-P3XEONS.html

 (Friendtech Computer PL-P3/Xeon-S)

[撮影協力: OVERTOP]


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