複数ショップで入荷予告が出ていたC3 1.2A GHzがバルク品で出回り始めた。実売価格は4,470円~4,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
C3が最速クロックを更新するのは、2002年12月に登場した1.0A GHzモデル以来、実に1年3ヶ月ぶり。特にアキバでのC3の在庫ショップ数は1ヶ月前から1~2店という寂しい状況が続き、以前に比べC3の入手が難しくなっていただけに、ファンにとってはまさに朗報だ。
1.2A GHzの概観に特に大きな変化は見られず、CPUコアをヒートスプレッダで覆う点やキャパシタの配置などは1.0A GHzと同様。ヒートスプレッダ上のマーキングから読み取れる仕様は、FSBが1.0A GHzと同じ133MHz、動作電圧が1.0A GHzの1.4Vから0.05V上昇の1.45Vとなっている。
CPUコアについては、Webサイトに「New Nehemiah」という記述があり、2003年のMicroprocessor Forumでも、従来の「C5XL版Nehemiah」の後継となる改良版「C5P版Nehemiah」の存在が明らかにされているが、今回のCPUが「New Nehemiah」や「C5P版Nehemiah」なのかどうかは不明。ちなみに、C5P版NehemiahではDual CPUへの対応や消費電力の低下、暗号処理エンジンの追加などといった改良が行われているという。Webサイトに記載されている最大消費電力は1.2GHz時で18W。
なお、店頭ではテクノハウス東映などが「Nehemiahコア」と表示中。また、TSUKUMO eX.は「代理店からはEzraコアと聞いている」とのことで、POPには「EZRAコア?」と記載している。
Webサイトには上位モデルの存在をうかがわせる「Clock speeds of up to 1.4GHz」との表記もあり、こちらの登場にも期待したいところだ。
□C3(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/en/viac3/c3.jsp
□関連記事
【2003年2月22日】Nehemiahコア採用の新型C3デビュー、1GHzで約7,000円
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030222/nehemiah.html
【2003年10月16日】VIAがBanias互換CPU“C5I”の概要を発表(PC Watch/C5P版Nehemiahに関する記載有り)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1016/mpf03.htm
| (VIA C3シリーズ) |
[撮影協力: OVERTOPとテクノハウス東映]