【 2004年3月27日号 】
ASUS製のAV機器風スリム自作PCキット「DigiMatrix」発売
ASUS DigiMatrixASUS DiGiMatrix
ASUS DigiMatrixASUS DiGiMatrix
ASUS DigiMatrixASUS DigiMatrix
 オーディオコンポ風デザインを採用したスリムタイプのSocket 478対応自作PCキット「DigiMatrix」がASUSから発売になった。2003年9月の「アスース秋祭り」でも展示された製品で、CPUなどを搭載するメインのPC本体とドライブ機器が増設できるサブケースによる2ピース構造が特徴。また、OSレスでのAV再生機能、TV/FMラジオチューナー内蔵、Gigabit Ethernetや無線LANを内蔵するなど、とにかく機能が豊富なのも特徴だ。

 オリオスペック(外神田2-19-2 篠田ビル2F)では、スリムタイプDVD-ROMドライブ搭載モデル(59,800円)とスリムタイプコンボドライブ搭載モデル(65,800円)の2種類を販売している(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 大きめのダイヤルやLEDパネルを備えたシルバーの薄型筐体がオーディオコンポを彷彿させる「DigiMatrix」。前面の操作ボタンや付属のワイヤレスリモコンを使って、OS起動前でも音楽CDやDVD-Videoなどが再生できるほか、TVキャプチャ(チューナー内蔵)やテレビ出力(1080i/720i/525i出力対応、コンポーネント出力ケーブル付属)といった機能も装備するなど、まさにAV志向の自作PCキットといった内容になっている。「ホームサーバー」を標榜しているだけあり、HDTV向けに高精細なコンポーネント出力に対応しているのも注目だ。

 ユニークなのが、3.5インチHDDと5インチ光学ドライブが搭載できるセパレートタイプのサブケースが付属する点。メインとなるPC本体にも3.5インチHDDとスリムタイプ光学ドライブが搭載可能だが、サブケースを使えば例えば最新世代のDVD±R 8倍速記録対応ドライブを増設したり、HDDの容量を増やしたりすることができる。とくに「DigiMatrix」をビデオレコーダーとして使う際には役に立ちそうだ。

 サブケースは背面にIDEコネクタと電源コネクタを装備しており、PC本体とは付属のショートタイプIDEケーブルと電源ケーブルで接続。電源はPC本体から供給される。PC本体の電源は、容量120W(19V/6.3A)の外付けACアダプタを採用。

 そのほかの主な搭載機能は、7種メディア対応カードリーダー、FMラジオ、VGA、6チャネル出力対応サウンド(S/PDIF出力対応)、Dual LAN(10Base-T/100Base-TX/1000Base-T対応と10Base-T/100Base-TX対応が各1ポート)、無線LAN(IEEE 802.11b準拠)、IEEE 1394。

 マザーボードはSiS651+SiS962L搭載の同社製「P4SQ」を採用している。FSB 533MHz/DDR333サポートで、対応CPUクロックが最大2.4GHzと現時点としては低めなのがパワーユーザーにとっては残念なところ。拡張スロットはMini PCIスロットを2基備えるのみで、それも既に占有済みだが、前述のとおり多くの機能を標準で持っており、それがネックとなることはなさそうだ。DIMMスロットは2本(最大2GB)。

□DigiMatrix(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.co.jp/products/desktop/digimatrix/overview.htm
□関連記事
【2003年9月13日】「アスース秋祭り」でATI新チップセット搭載マザーなどが展示
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030913/etc_asusakil.html

 (ASUS DigiMatrix)

[撮影協力: オリオスペック]


[前の記事]: microATXのAGP付きPentium M対応マザーが登場、RadiSys製
[次の記事]: 46cm角の巨大なキューブPCケース発売、ファンは11個搭載可

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp