【 2004年5月15日号 】
OpteronにもCGコア版が出回る、「Model(C)」の目印あり
Opteron(CG)Opteron(CG)
Opteron(CG)Opteron(CG)
 デスクトップ向けのAthlon 64に続いて、サーバー/ワークステーション向けのOpteronでも244モデルでCGリビジョンの製品が出回り始めた。実売価格は42,970円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 動作クロックや2次キャッシュ容量は従来どおりで、店頭価格は既存モデルと同じだが、動作電圧などの仕様が変わっている点に要注意。CGリビジョンのパッケージには「Model(C)」と描かれたシールが貼られている。

 今回販売を確認したOpteron 244のOPNは「OSA244CEP5AU」。末尾の2桁のアルファベット「AU」は「Part Definition」と呼ばれるもので、これをデータシート(AMD Opteron Processor Power and Thermal Data Sheet/Revision 3.03)で調べると、CGリビジョンであることがわかる。

 また、発売当初のB3リビジョンの244(OSA244CCO5AH)とは、動作電圧とケース温度(Tcase)も異なる。OPNの8桁目が動作電圧、9桁目がケース温度を示しており、データシートではCGリビジョンが1.5V/70℃、B3リビジョンが1.55V/69℃とされている。CGリビジョンのTDPについてはデータシートに記載がなく不明だ。

 ちなみに、データシート中にあるC0リビジョンの244(OSA244CEP5AL)は動作電圧とケース温度がCGリビジョンと同じタイプ。C0リビジョンでは、TDPがB3リビジョンの84.7Wから82.1Wに減少している。

 電圧仕様が変わるとなるとマザーボードの対応状況が気になるところだが、一部機種では既に対応BIOSがリリースされている。一例を挙げると、RIOWORKSがOpteron用マザーボード「HDAMA」「HDAMB」「HDAMC」向けにCGリビジョン対応用BIOSをWebサイトで公開中だ。

 これからOpteron用マザーボードの購入を予定している人も、事前にメーカーのWebサイトで対応状況や対応BIOSの存在などを確認しておいたほうがよいだろう。

□Opteron(AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/Processors/ProductInformation/0,,30_118_8825,00.html
□AMD Opteron Processor Power and Thermal Data Sheet
http://www.amd.com/us-en/assets/content_type/white_papers_and_tech_docs/30417.pdf
□ダウンロード(リオワークス)
http://www.rioworks.co.jp/bios/
□関連記事
【2004年4月24日】Athlon 64 3200+のCGリビジョンの発売で仕様が混乱
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040424/etc_6432cg.html
【2003年5月24日】シリーズ最上位のOpteron 244がリテールパッケージで発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030524/etc_opteron244.html

 (AMD Opteronシリーズ)

[撮影協力: フェイス秋葉原本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。
[前の記事]: Dothan対応のPFU製Pentium Mマザーボードが発売に
[次の記事]: NVIDIAの妖精キャラを全面塗装したキューブPCがShuttleから

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp