デスクトップ向けのAthlon 64に続いて、サーバー/ワークステーション向けのOpteronでも244モデルでCGリビジョンの製品が出回り始めた。実売価格は42,970円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
動作クロックや2次キャッシュ容量は従来どおりで、店頭価格は既存モデルと同じだが、動作電圧などの仕様が変わっている点に要注意。CGリビジョンのパッケージには「Model(C)」と描かれたシールが貼られている。
今回販売を確認したOpteron 244のOPNは「OSA244CEP5AU」。末尾の2桁のアルファベット「AU」は「Part Definition」と呼ばれるもので、これをデータシート(AMD Opteron Processor Power and Thermal Data Sheet/Revision 3.03)で調べると、CGリビジョンであることがわかる。
また、発売当初のB3リビジョンの244(OSA244CCO5AH)とは、動作電圧とケース温度(Tcase)も異なる。OPNの8桁目が動作電圧、9桁目がケース温度を示しており、データシートではCGリビジョンが1.5V/70℃、B3リビジョンが1.55V/69℃とされている。CGリビジョンのTDPについてはデータシートに記載がなく不明だ。
ちなみに、データシート中にあるC0リビジョンの244(OSA244CEP5AL)は動作電圧とケース温度がCGリビジョンと同じタイプ。C0リビジョンでは、TDPがB3リビジョンの84.7Wから82.1Wに減少している。
電圧仕様が変わるとなるとマザーボードの対応状況が気になるところだが、一部機種では既に対応BIOSがリリースされている。一例を挙げると、RIOWORKSがOpteron用マザーボード「HDAMA」「HDAMB」「HDAMC」向けにCGリビジョン対応用BIOSをWebサイトで公開中だ。
これからOpteron用マザーボードの購入を予定している人も、事前にメーカーのWebサイトで対応状況や対応BIOSの存在などを確認しておいたほうがよいだろう。
□Opteron(AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/Processors/ProductInformation/0,,30_118_8825,00.html
□AMD Opteron Processor Power and Thermal Data Sheet
http://www.amd.com/us-en/assets/content_type/white_papers_and_tech_docs/30417.pdf
□ダウンロード(リオワークス)
http://www.rioworks.co.jp/bios/
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| (AMD Opteronシリーズ) |
[撮影協力: フェイス秋葉原本店]