【 2004年6月5日号 】
Pentium M対応のファンレスヒートシンクがデビュー
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 5月下旬にオリオスペック(外神田2-19-2 篠田ビル2F)がデモを行なったサーマルコンポーネントのPentium M対応ファンレスCPUクーラー「90EX70×80-M」が発売となった。実売価格は7,350円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。同店ではこの製品を用いたPentium M 735搭載のオリジナルPCも販売中だ。

 Pentium MはもともとモバイルPC向けとあって、デスクトップPC向けCPUに比べれば発熱量は少ないものの、販売されている対応CPUクーラーはファン付きのものがほとんど。そうした中で、ファンレスを実現したこの「90EX70×80-M」は、静音PC志向の人にとっては気になるアイテムだろう。DothanコアのPentium M 745にも対応する(同店)という性能の高さも注目点だ。

 ただし、ヒートシンクは高さがあるため、スリムタイプやキューブ系といった小型PCでの使用は厳しそうだ。また、同店いわく熱伝導効率を上げるためCPUとの間に付属の銅版を挟む必要があるとのこと。銅版は薄型だが、これにより若干ながらさらに装着時の高さが増すことになるので要注意だ。

 オリジナルPC「WiNDy FreetWood Pentium-M Super Silent」の標準スペックは、CPUがPentium M 735、マザーボードがPFU製「PD-41PM160M1」、メモリが256MB、HDDが40GBといった内容(BTO対応)。PCケースは星野金属のmicroATX対応ミニタワー「MT-PRO 800 Fleetwood」で、電源にファンレスタイプの岡谷エレクトロニクス「OTN-350WOF」を搭載している。

 高静粛性がウリで、ケースファンに低回転の大型ファンを用いることなどで、ノイズレベルを16dBに抑えたという(ドライブ機器が非稼動の状態)。「90EX70×80-M」に合うPCケースやパーツの選択が面倒といった人は、こちらを購入するのもありだろう。

□サーマルコンポーネント
http://www.thermal.co.jp/
□WiNDy FreetWood Pentium-M Super Silent(オリオスペック)
http://www.oliospec.com/windows/index_matx_penm.html
□関連記事
【2004年6月5日】Pentium M最上位モデルの755が登場、クロック2GHzで動作
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040605/etc_dothan755.html
【2004年5月22日】Pentium M用のファンレスCPUクーラーがデモ中、6月発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040522/etc_dothanfc.html
【2004年5月15日】Dothan対応のPFU製Pentium Mマザーボードが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040515/etc_pd41pm.html
【2003年12月20日】格安の350WファンレスATX電源がデビュー、1万円台
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20031220/etc_otn.html

 (サーマルコンポーネント 90EX70×80-M)

[撮影協力: オリオスペック]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。
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