【 2004年6月12日号 】
BTX規格のタワー型PCケースがCOOLER MASTERから発売に
CM STACKERCM STACKER
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 ATXに代わるマザーボードの次世代フォームファクタであるBTXに対応したPCケースが発売された。COOLER MASTERのE-ATX/BTX対応タワーケース「CM Stacker(STC-T01)」で、実売価格は23,800~26,040円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ケース内に設置できるオプションのクロスフローファンも同時発売されている。

 BTXは消費電力の大きい次世代CPUに向けてIntelが設計したマザーボードとPCケースの規格。熱設計の効率化などに重点が置かれており、小型のmicroBTX、さらに小型のpicoBTXといったフォームファクタも用意されている。

 ATXと大きく異なるのがマザーボードのレイアウト。CeBIT 2004で展示されたBTXマザーボードを見ると、拡張カード用スロットのスペースとCPUソケットなどのスペースがそっくり入れ替わっているのが分かる。

 「CM Stacker」は、リア/サイドパネルの向きを変えることで、BTXとATX/E-ATXの両方に対応可能。マニュアルに書かれているパネルなどの付け替え手順はかなり面倒そうだが、今からATXマザーボードで使い始めて後でBTXマザーボードに移行する、といった使い方ができるのは魅力と言えるだろう。

 また、大型の通風孔をサイドカバーに設けるほか、フロント12cm(吸気)、リア12cm(排気)、トップ8cm(吸気)の3つの大型ケースファンを装備するなど、エアフローに重点が置かれているのも特徴。マザーボード上のパーツなどの冷却に効果的という細長のクロスフローファンもオプションとして用意されている。

 さらに面白いのは、筐体背面の上下に電源ベイを2基装備しており、両者を連動させて利用できるアダプタが付属している点。PC用電源の大容量化に対するニーズが高まる中、2つの電源ユニットを一緒に連動させることで容量を簡単に倍化できるというのはなんとも魅力的だ。

 筐体サイズは高さ536×幅227×奥行き584mm。フロントパネルはすべて5インチベイ(11基)のフリーレイアウトタイプで、5インチベイ3基を使い3.5インチベイを4基増設できる「4-in-3 Device Module」も用意されている。  タワーケースとしては大型で、マニア向けの印象も強いこの「CM Stacker」だが、BTXマザーボードへの移行を視野に入れているユーザーなら要チェックの製品だろう。

□CM Stacker(Cooler Master)
http://www.coolermaster.com/index.php?LT=english&Language_s=2&url_place=product&p_serial=STC-T01
http://www.coolermaster.com/special_report/stc-t01/stc-t01.htm
□関連記事
【2004年3月24日】Prescott世代のプラットフォーム「BTX」(CeBIT 2004ブースレポート/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0324/cebit11.htm
【2004年3月13日】BTX対応PCケースやメーター付きPCケースの発売予告出る
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040313/etc_cmstacker.html
【2003年9月20日】2004年、マザーボードのフォームファクタはATXからBTXへ(元麻布春男の週刊PCホットライン/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0920/hot281.htm

 (COOLER MASTER CM Stacker)

[撮影協力: T-ZONE. PC DIY SHOP高速電脳]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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