光学ドライブでは初のSerial ATA対応製品となるプレクスターの内蔵DVD±R/RWドライブ「PX-712SA」が発売となった。アイボリーモデルとブラックモデルの2種類があり、実売価格は22,980円~26,040円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。スリープ/ハイバネートモードに対応しないほか、一部Serial ATAコントローラで不具合が発生するとされている点に要注意だ。
「PX-712SA」は、5月に登場したDVD+R 12倍速記録対応DVD±R/RWドライブ「PX-712A」の接続インターフェイスをSerial ATAに変更したモデル。最近ではSerial ATAインターフェイスを標準搭載するマザーボードがほとんどだが、そのインターフェイスを有効利用したい人にとってはまさに期待の製品だろう。
筐体の背面は、データ/電源コネクタともコンパクトなSerial ATAタイプのみを搭載しており、非常にすっきりとした印象だ。製品にはSerial ATAデータケーブルのほか、4ピンコネクタの電源ケーブルが接続できるコネクタ変換ケーブルが付属している。
主なスペックは、記録速度がDVD+R 12倍速、DVD-R 8倍速、DVD±RW 4倍速、CD-R 48倍速、CD-RW 24倍速、バッファ容量が8MBで、これらは「PX-712A」と同じ。インターフェイス以外で主に異なるのは筐体サイズと平均消費電力で、筐体サイズが奥行き200mm、平均消費電力が19Wと、いずれも「PX-712A」(190mm/17W)を上回っている。
ただし、スリープ(S3)やハイバネート(S4)のモードに対応しないほか、ICH5/ICH5R内蔵のものを含む一部のSerial ATAコントローラでOSがハングアップするなどの不具合が確認されている点には注意が必要。後者に関しては、同社Webサイトで「動作検証マザーボード一覧」と題したPDFが公開されているので、製品購入前に一度目を通しておいたほうがよさそうだ。
□PX-712シリーズ(プレクスター)
http://www.plextor.co.jp/products/px712/px712.html
□関連記事
【2004年6月3日】プレクスター、Serial ATA 12倍速DVD+Rにブラックモデル~対応チップセットと制限事項も公開(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0603/plextor.htm
【2004年5月15日】プレクスターの12倍速DVD±R/RWドライブ日本語版が出回る
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040515/etc_px712aj.html
| (プレクスター PX-712SA) |
[撮影協力: クレバリー1号店とBLESS秋葉原本店]