Transmetaの最新モバイル向けCPU「Efficeon」を搭載したIBASE製Mini-ITXマザーボード「MB860」が近日登場する予定だ。高速電脳がWebサイトで入荷予告を行っており、予価は67,725円。搭載CPUは動作クロック1.2GHzのEfficeon TM8600という。
EfficeonはCrusoeの後継となるモバイル向けCPU。今月上旬に開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2004では90nmプロセスルールで製造される最新の第2世代が公開されており、ファンレスヒートシンクによる1.6GHzモデルの動作デモを披露して注目を集めた。
「MB860」が搭載するのは0.13μmプロセスルール製造の第1世代「TM8600」で、1MBの2次キャッシュを搭載するほかDDR400メモリに対応(CPUにノースブリッジを内蔵)するのが主な特徴だ。現時点ではサンプルの展示がないため冷却システムについては不明だが、低発熱をうたうEfficeonだけにファンレスか低回転ファンとの組み合わせとなることが予想される。静音指向のPCシステムとしてはVIAのEPIAシリーズやPentium Mマザーボードなどが販売されているが、ここに新たな選択肢が加わわることで、パフォーマンスや静音性に改めて注目が集まるのは間違いないだろう。
「MB860」の主なスペックは、サウスブリッジがALi「M1563M」、ビデオチップがATI「M7CSP-16」(ビデオメモリ容量16MB)、スロット数がDDR SO-DIMM×1(最大1GB)、PCI×1。VGA、TV出力、サウンド、USB 2.0、Gigabit Ethernetなどの機能を備える。
□MB860(PDF/IBASE Technology)
http://www.ibase-i.com.tw/mb860.pdf
□Efficeon(Transmeta)
http://www.crusoe.jp/efficeon/
□入荷告知(高速電脳)
http://www2.ko-soku.co.jp/sales/mb_miniitx.htm
□関連記事
【2004年6月2日】Transmeta、90nmプロセスルールの第2世代Efficeonを公開(COMPUTEX TAIPEI 2004レポート/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0602/comp03.htm
【2003年10月15日】Transmeta、Efficeonを国内で正式発表(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1015/trans.htm
【2003年4月19日】Crusoe TM5600が150円で単体デビュー、でも使い道は?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030419/etc_crusoe.html
【2001年3月10日】世界初のCrusoe搭載マザーボードが登場、メモリもオンボード
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010310/etc_ib750.html
| (IBASE MB860) |
[撮影協力: 高速電脳]