弊社刊行誌DOS/V POWER REPORTの連載「高橋敏也の改造バカ一台」「ハンダでGO!2 ジャンク編」で製作されたユニークなオリジナルPCがTSUKUMO eX.に常設の特別スペースで展示中だ。今回は8月号に掲載された「F-118夜鷹」「CTX規格準拠PC」の2台が展示されている。
ライターの高橋敏也氏(改造バカ一台)とNOBU氏(ハンダでGO!2)の常識を逸脱したコンセプトと妙なこだわりでユニークなPCが毎号製作されるこの2つの連載は、同誌の読者にはおなじみだろう。
今月の「改造バカ一台」のテーマは電磁波。そのテーマのもと製作された「F-118夜鷹」は、つや消しブラックの筐体が印象的だが、もともとは電磁波対策が施されていない透明アクリルの筐体で、この色はスプレータイプの電磁シールド塗料によるものだ。この筐体と、PC周辺機器と家庭用コンセントの間に接続することで電磁波の発生を抑えるエイチ・エム・アイの「TeslaClamp」と、電磁波シールド効果がある布状の電磁波シールドメッシュを組み合わせることで、当初200V/mあった電磁波が10~20V/mまで低減できたという。
そして「ハンダでGO!2」で製作されたのは、規則的に並んだインクカートリッジが圧巻の「CTX規格準拠PC」。NOBU氏いわく「CTX」とは「カートリッジ・トッテモタクサン・エクステンデッド」の略で、つまり見た目どおり、プリンタの使用済みインクカートリッジを大量に用いた筐体というわけだ。インクカートリッジの繋ぎ合わせやHDDなどの固定には、接着剤を熱で溶かすホットメルト接着剤を用いている。
BTXより世代の新しい(?)「CTX規格」とあって、マザーボードには最新のi915Pチップセット搭載のMSI製を用いているが、PCI Express x16スロットを使用せず旧世代のATI RAGE XL搭載PCIビデオカードを装着しているあたりが笑いを誘う。ちなみに、右端にある3つのカエルのマスコットは2.1チャネル出力のスピーカーだ。
なお、展示スペースはその月の発売号に掲載されたPCに毎月入れ替わる予定になっている。両連載のファンはもちろん、奇抜な改造ネタに興味のあるユーザーも同店まで足を運んでみてはどうだろう。
□DOS/V POWER REPORT
http://home.impress.co.jp/magazine/dosvpr/
□TeslaClamp(エイチ・エム・アイ)
http://www.hmi-jp.com/hmi/tesla/index3_a.html
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| (AKIBA PC eArena) |
[撮影協力: TSUKUMO eX.]