4倍速DVD+R DLと16倍速DVD±R記録をサポートしたNECの最新記録型DVDドライブ「ND-3500A」の予約がZOA秋葉原本店で始まった。ATAPI接続内蔵タイプのバルク品で、予価は12,980円。13日(金)に入荷する予定としている。
同店には、NEC代理店のユートビアを経由した製品が入荷する予定。同社によれば、同社経由の製品はDVD+R DL記録時における“ROM化”をサポートしているという。
DVD+R DL 4倍速、DVD±R 16倍速の記録速度を持つ「ND-3500A」は、世代としては7月末に発売されたパイオニアの「DVR-A08-J」に並ぶ製品。そのほかの記録速度は、DVD±RW 4倍速、CD-R 48倍速、CD-RW 24倍速で、バッファ容量は2MB搭載している。
先行するパイオニア製品に対して「ND-3500A」が持つアドバンテージのひとつは価格だ。パイオニア純正の「DVR-A08-J」が18,000円前後、OEM品の「DVR-108」を採用するバッファローの「DVM-RD16FB」が16,000円前後(いずれもリテールパッケージ品)であるのに対し、「ND-3500A」はバルク品とは言えそれらを3,000円~5,000円程度下回っており、コスト重視派を中心に人気を集めるのは間違いない。
もうひとつはパフォーマンス面で、「ND-3500A」では6.6倍速から記録を開始するCAV方式を採用することで、記録にかかる時間を短縮している。「ND-3500A」を採用した内蔵ドライブ「DVR-ABN16W」の発売を予定しているアイ・オー・データ機器によれば、DVD±Rメディアに4.38GBのデータを記録するのに要した最短時間は、ZCLV方式採用の16倍速DVDドライブ(「DVR-A08-J」がこれに当てはまる)が7分19秒、「DVR-ABN16W」が5分58秒だったという。
また、ユートビアによれば、同社が出荷する製品はDVD+R DL記録時にBookTypeをDVD-ROMに変更するいわゆる“ROM化”もサポートしているとのこと。これはファームウェアで対応しているため、ライティングソフト側の対応は必要ない。ほかの代理店や並行輸入品と区別できるよう、同社出荷の製品にはシールが貼られているので店頭購入時はこれを目印にするといいだろう。
□ユートビア
http://www.utobia.co.jp/
□ND3500A(NEC)
http://www.nec.co.uk/DVD_RW_ND3500.aspx
□DVR-ABN16W(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.jp/prod/storage/dvd/2004/dvr-abn16w/
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【2004年8月2日号】アイ・オー、1層DVD記録が5分台の16倍速DVD±Rドライブ
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040731/etc_dvra08.html
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040717/etc_nd25ap.html
【2004年6月26日】NEC製DVD+R DLドライブの国内品と輸入品には性能差あり
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040626/etc_nd2510a.html
| (NEC ND-3500A) |
[撮影協力: ZOA秋葉原本店]