【 2004年8月21日号 】
メモリ電圧をダイヤルで調節できるDDR SDRAM用カード登場
DDR Booster Diagnostic Device DDR Booster Diagnostic Device
DDR Booster Diagnostic Device DDR Booster Diagnostic Device
 外部電源を用いてDDRメモリの電圧を上げられるというなんともマニアックなアイテムが発売となった。OCZのDIMM型アダプタカード「DDR Booster Diagnostic Device」で、実売価格は7,980円~8,379円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。USER'S SIDE本店では「保証無し」として販売を行なっている。

 「DDR Booster Diagnostic Device」はマザーボードの空いているDIMMスロットに挿して使うアダプタカードで、独自の「PowerClean Technology」によりメモリの安定性をアップさせるほか、メモリ電圧を手動で調整できるというのが特徴だ。電圧の調整は基板の端に備えたダイヤル(無段階)で行ない、最大で3.9Vまで上げることが可能。もう一方の端に備えたデジタルLEDで、現在の電圧値が確認できるのがなかなか便利だ。

 カード本体の電源は、マザーボード用20ピンコネクタ(電源-マザーボード間に接続)から付属の分岐ケーブルを用いて供給。基板上には4ピン電源コネクタが2基用意されている。

 BIOSのオーバークロック向け機能を上回るメモリ電圧設定が期待できるとあってオーバークロッカー注目のアイテムと言えるが、マザーボードの機種によって設定できる最大電圧値が異なるほか、中には動作しないものもあるので要注意。購入前に同社Webサイトにある動作確認マザーボードのリストをチェックしておいたほうがよいだろう。

 なお、DDR SDRAM専用で、DDR2 SDRAMでは利用できないので要注意。

□DDR Booster Diagnostic Device(OCZ Technology)
http://www.ocztechnology.com/products/accessories/OCZ_DDR_Booster_Diagnostic_Device
□OCZ DDR Booster Motherboard Compatibility Chart
http://www.ocztechnology.com/displaypage.php?name=DDRBoostermobocompatibility
□関連記事
【2004年5月8日】DIMM用昇圧オーバークロックゲタが近日登場?、3.95Vまで対応
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040508/etc_ocdimm.html

 (OCZ Technology DDR Booster Diagnostic Device)

[撮影協力: USER'S SIDE本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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