CPUソケットのアップグレード可能なマザーボードが展示中

	【 2004年9月18日号】
	CPUソケットのアップグレード可能なマザーボードが展示中

　別売りのオプションカードでCPUソケットをアップグレードできるという変り種のマザーボードがASRockから近く発売となる予定だ。SiS760GXチップセット搭載Socket 754マザーボード「K8Upgrade-760GX」、KT880チップセット搭載Socket Aマザーボード「K7Upgrade-880」と、それぞれに対応したオプションカード「939CPUBoard」「754Bridge」の計4製品で、一部ショップでサンプルの展示やデモが行なわれている。
　同社はこれまでにも異なる2タイプのCPUソケットを装備した「K8 Combo-Z」「P4 Combo」といったマザーボードを発売して話題を呼んでいるが、今回の製品はセカンダリのCPUソケットをマザーボードに標準装備するのではなく、別売りのオプションカードとして提供しているのがポイントだ。
　オプションカードにはマザーボードと異なるタイプのCPUソケットが搭載されており、「K8Upgrade-760GX」は「939CPUBoard」を装着することでSocket 939マザーボードとして、「K7Upgrade-880」は「754Bridge」でSocket 754マザーボードとして、それぞれ使用できるようになる。今使っているCPUに満足できなくなったらカードを増設して上位のCPUに乗り換えられる、というわけだ。
　両マザーボードはAGPスロットに似た形状のオプションカード用の独自スロットを装備。使用CPUソケットを変更する際にジャンパの切り替えが必要になる点や、両方のCPUソケットを同時に使えないのは「K8 Combo-Z」などと同様だ。「K7Upgrade-880」は2基のAGPスロットを装備しているが、一方はオプションカード装着時に使用するためもので同時使用はできない。
　両オプションカードはCPUソケットやDIMMスロット（「939CPUBoard」が4基、「754Bridge」が2基）を装備しており、カードと言うよりは超小型のマザーボードといった印象だ。「754Bridge」はマザーボード側とでチップセットを共用できないため、K8T800チップセットも装備している。
　TWOTOP秋葉原本店は「K8Upgrade-760GX」「939CPUBoard」を展示。入荷は行なう予定だが時期と価格は未定としている。「K7Upgrade-880」「754Bridge」についても「入荷する可能性あり」とのこと。
　フェイス秋葉原本店では「K7Upgrade-880」と「754Bridge」を実際に組み合わせて、Athlon 64を用いてのデモが行なわれている。同店によれば、「754Bridge」はCPUクーラーのリテンションの構造が異なり、リテール品付属クーラーやSocket 478対応クーラーは使えるが、一部のサードパーティ製Socket 754対応クーラーは装着できないという。入荷は10月上旬で予価はセットで12,000円前後としている。
　なお、SiS760GXチップセットは18日(土)時点では正式発表されていない。
□K8Upgrade-760GX/939 CPUBoard（ASRock） http://www.asrockamerica.com/Products/K8Upgrade760GX.htm
http://www.asrockamerica.com/Products/939CPUBoard.htm
□K7Upgrade-880/754Bridge（ASRock）
http://www.asrockamerica.com/Products/K7Upgrade-880.htm
http://www.asrockamerica.com/Products/754Bridgecard.htm
□関連記事
【2004年8月21日】Socket 939/754のダブルソケットマザーがASRockから登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040821/etc_k8comboz.html

　（ASRock製品）

[撮影協力: TWOTOP秋葉原本店とフェイス秋葉原本店]

※特記無き価格データは税込み価格（税率=5％）です。

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