【 2004年9月18日号 】
大型CPU冷却ダクト装備のPCケースが発売、SilverStone製
SST-TJ06/SST-NT01SST-TJ06/SST-NT01
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 透明の大型ダクトを用いてCPUを冷却するというSilverStoneのスチール製タワーケース「SST-TJ06」の販売が始まった。「SST-TJ06」でも使用できるファンレスヒートシンク搭載Socket 478対応CPUクーラー「SST-NT01」も発売となっている。実売価格は「SST-TJ06」が17,580円~17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「SST-NT01」が5,580円~6,195円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。国内代理店はマスタードシード。

 一般的なPCケースはCPUをファン付きクーラーで冷却し、ケース内に溜まるCPUなどの熱をケースファンで外に排出するという仕組みだが、「SST-TJ06」では透明の太いダクトなどを用いた、見た目にもユニークな「wind tunnel technology」というCPU冷却システムを採用するのが特徴だ。

 ダクトは筐体内部で前面と背面を貫くように設置。さらにダクトの前後に12cmの吸気/排気ファンを装着し、ダクト内部で一定のエアフローが起こるようにされている。ここにCPUクーラーのヒートシンクを差し込むことでエアフローによりCPUが冷却できる仕組みだ。ダクトで覆うことでCPUの熱をケース内に溜めない効果もある。

 ただし、ツクモケース王国では「ケース自体の冷却性能はあまり高くなく全てのドライブベイに機器を装着するのは勧められない」としているので要注意。ダクトが低い位置にあるため使えるCPUクーラーを選ぶのも難点で、俺コンハウスでは「SST-NT01の併用が前提」としている。また、マザーボードは上下を逆にして装着する必要がある。

 ダクト用以外のケースファンは前面8cmが1基。電源ベイは後部の最上段で、その直下に3.5インチベイが用意されている。主なスペックは、筐体サイズが幅205×高さ566×奥行き474mm、ドライブベイ数が5インチ×5、3.5インチ×2、3.5インチシャドウ×6。

 ファンを多数装備するため静粛性については未知数だが、CPUクーラーをダクトで隔離することで他のパーツの発熱に左右されず高い冷却効果が期待できる「SST-TJ06」は、オーバークロッカーにとっても注目と言えるかもしれない。

□SST-TJ06/SST-NT01(SilverStone Technology/マスタードシード)
http://www.silverstonetek.com/products-tj06.htm
http://www.silverstonetek.com/products-nt01.htm
http://www.mustardseed.co.jp/news/release040831.html
□関連記事
【2004年9月4日】大型のCPU冷却ダクトを備えたSilverStone製PCケースが展示中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040904/etc_tj06.html

 (SilverStone SST-TJ06)
 (SilverStone SST-NT01)

[撮影協力: ツクモケース王国俺コンハウスUSER'S SIDE本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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