オプションカードを使うことで、Socket A対応→Socket 754対応にアップグレードできる非常にユニークなマザーボード。メーカーはASRock。 ベースとなるSocket Aマザーボード「K7Upgrade-880」は、KT880チップセットを使った製品で、AGPスロットが見た目上2個あったり、オプションカード用スロットがあったりするなど、一見しただけでもユニークな仕様。2つあるAGPスロットは、「Socket A利用時のAGPスロット」と「Socket 754利用時のAGPスロット」がそれぞれ用意されているかっこうで、両者は共用できないので要注意。このほかの仕様はおおむね一般的なもので、オンボードデバイスとしては6ch Sound(AC'97)やLANを搭載、サウスブリッジチップ(VT8237)によるSerial ATAなども普通に利用できる。ただし、拡張スロットはPCI×3+DDR DIMM×4とATXマザーボードとしては少な目。 一方の拡張用Socket 754オプションカード「754 Bridge Card」は、基板上にAthlon 64用ノースブリッジチップ「K8T800」とSocket 754、DDR DIMMメモリスロット×2を搭載した、いわば「マザーボードのかけら」とでもいえそうな製品。これを利用する際は、「K7Upgrade-880側のジャンパブロック複数を切替える」「4ピン電源コネクタをカード側に差し込む「メモリもK7Upgrade-880側からオプションカード側に差替える」「AGPビデオカードも“Socket 754側”に差替える」という手順を踏む仕組み。もちろんCPUも別途用意する。なお、大量のジャンパブロックを切替える必要性からか、マザーボードにはジャンパブロック引き抜き用のピンが付属している。 取り扱っているフェイスでは、マザーボードとオプションカードをそれぞれ個別の製品として個別に販売しているが「オプションカードの今後の在庫状況はマザーボードの売れ行き次第なので、アップグレード予定のある人はできるだけ一緒に買って欲しい」としてセット特価(10,970円)でも販売中。ちなみに同店の保証期間は初期不良保証2週間、修理保証1年間。 似たような合体式マザーボードとしては、Socket 754→Socket 939にアップグレード可能な姉妹モデル「K8Upgrade-760GX」/「939CPUBoard」もラインナップされており、マザーボードのK8Upgrade-760GXに関してはTWO-TOP秋葉原本店が2日(土)から販売予定。ただし、オプションカードの939CPUBoardについては特に告知されておらず、今のところ「入荷予定はあるものの時期と予価は未定」(TWO-TOP秋葉原本店)という。 □関連記事 【9月18日】CPUソケットのアップグレード可能なマザーボードが展示中 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040918/etc_asrock.html
[撮影協力:フェイス]
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