オプションカードを使うことでSocket 754対応→Socket 939対応にアップグレードできる非常にユニークなマザーボード。メーカーはASRock。 ベースとなるSocket 754マザーボード「K8Upgrade-760GX」に、Socket 939を搭載したオプションカード「939 CPU Board」を搭載することでアップグレードできる、という仕組みで、マザーボードには専用スロットが用意されている。このスロットは「Future CPU Port」(外箱)と呼ばれるもので、今週発売された同じコンセプトのSocket A→Socket 754アップグレード対応モデル「K7Upgrade-880」とは異なる形状のもの。もっとも利用法自体は似通っており、Socket 754→Socket 939にアップグレードする際は、「マザーボード側のジャンパブロック(複数)を切替える」「メモリをマザーボードからオプションカード側に差替える」といった手順が必要になる。なお、K7Upgrade-880ではCPUごとに「専用AGPスロット」が用意され、CPUごとに使い分ける必要があったが、この製品では1つのAGPスロットをSocket 754/939の双方で利用できる。 マザーボード自体はmicroATX対応のオールインワンタイプ。チップセットはAthlon 64向けでは珍しいSiS製で、ASRockによると「SiS760GX」だという。SiSでは「SiS760GX」という名前のチップセットを正式発表しておらず、詳細に関しては不明だがマニュアルには「Mirage 2コアのVGA機能内蔵」「対応メモリはシングルチャネルDDR400」などといったスペック表記が書かれている。サウスブリッジチップはSerial ATAなどに対応しているSiS964。オンボードデバイスとしては、先述のVGAのほかに、6chサウンドとLANを搭載している。このほか、Athlon 64が搭載する省電力機能「Cool'n Quiet」に対応しているのもウリ。 マザーボードは発売されたものの、オプションカード自体は未発売。入荷に関しては「入荷する見込みだが、具体的な時期は未定」(TWO-TOP秋葉原本店)という。 □関連記事 【4月3日】Athlon 64用初のVGA統合チップセット搭載マザーが発売 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040403/etc_760m.html
[撮影協力:TWO-TOP秋葉原本店]
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