読者に投票していただいた2004年10大ニュースの結果をここで発表しよう。
 投票受付期間:12月15日~12月24日
 総有効投票数:8,626票(1,969人)
●書き込みDVDドライブの高性能化がさらに進み、価格も値下がり
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| 【DVD±R 16倍速】 | 【1万円割れ】 | 
 2004年の1位となったのは、2003年同様に記録型DVDドライブ関連のニュースで「書き込みDVDドライブの高性能化がさらに進み、価格も値下がり」。913票を獲得した。
 年頭はDVD-R 4倍速対応ドライブが主流で、8倍速ドライブは様子見という人も多かったが、最近では新製品のDVD±R 16倍速対応バルクドライブが発売直後から1万円を切るなど、高速化が進んだだけでなく手頃に買えるジャンルの製品になった。これにより、これまで以上に幅広く記録型DVDドライブが普及したのは言うまでもない。
 片面2層メディアのDVD+R DLに対応したドライブが5月に初登場したのも大きなトピックだ。しかし、こちらは最新製品での記録速度が4倍速に留まっており、またメディアの価格が1層メディアに比べるとまだ高価なこともあって、対応ドライブは持っているが常用はしていないというユーザーが大半。今後はドライブの高速化はもちろん、メディアの低価格化にも期待したいところだ。
 また、2005年は規格争いが注目を集める次世代DVD「HD DVD」「Blu-ray Disc」が製品化される点も注目だろう。
●2位はAthlon 64が本格的に普及進み、Socket 939と新コアが起爆剤に
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| 【Socket 939】 | 【90nm】 | 
 2位は「Athlon 64が本格的に普及進み、Socket 939と新コアが起爆剤」で、得票数は810票。Athlon 64関連のニュースが2位というのも2年連続だ。
 初めて登場した2003年からコストパフォーマンスの高さで自作ユーザーの高い支持を得ていたAthlon 64だが、その人気をさらに加速させたのが6月にデビューした新しいSocket 939版Athlon 64だ。それまでのSocket 754版にはなかったハイパフォーマンスが期待できるデュアルチャネルメモリインターフェイスをサポートし、さらにその後は1万円台で買えるローエンドモデルの3000+も発売されたことでパワーユーザーからコスト重視派まで幅広いユーザー層をカバー。
 TDPを大幅に下げた90nm SOIプロセス製造の新コア「Winchester」も静音ブームの潮流に乗り人気を博した。
●Pentium MがデスクトップPC向けに自作PC市場で人気急上昇が3位に
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| 【Pentium Mマザー】 | 【Pentium M】 | 
 3位は「Pentium MがデスクトップPC向けに自作PC市場で人気急上昇」。766票を獲得した。
 これまでスピードばかり追い求めてきた自作PCの世界も変わりつつあり、今では環境面も含めたトータルのバランスを重する傾向が強まって、低発熱や静音性がひとつの重要なテーマになっている。今年もファンレスの電源やビデオカードなど静音アイテムが続々と発売になったが、なんといってもこの分野で今年一番“ホット”だったのはIntelのモバイル向けCPUのPentium M/Celeron Mとそれに対応したPC自作キットやマザーボード。
 Pentium Mは低発熱ながらIPC(Instruction Per Cycle:1サイクル当たりの実行可能命令数)ではPentium 4を上回るとも言われ、さらに10月に低価格の対応マザーボードが登場したことで一躍自作市場の中央に踊り出た。マザーボードの品不足などで爆発的な人気には至っていないが、2005年初頭にはFSB 533MHzをサポートした次世代Centrinoプラットフォーム「Sonoma」もデビューを控えており、今後も自作ユーザーの関心を集め続けるのは間違いない。
 4位以降のランキングは以下のとおり。
  
  |  順位    | 
  ニュース/解説 | 
 
  
   
   1位 (913票)
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  書き込みDVDドライブの高性能化がさらに進み、価格も値下がり 
   (2層書き込みや16倍速書き込みなど高性能化、価格も大きく下がる)  | 
 
  
   
   2位 (810票)
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  Athlon 64が本格的に普及進み、Socket 939と新コアが起爆剤に 
   (Socket 939と新型コア「Winchester」搭載CPUが登場して一躍人気に)  | 
 
  
   
   3位 (766票)
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  Pentium MがデスクトップPC向けに自作PC市場で人気急上昇 
   (Pentium M対応の低価格マザーボードや小型自作PCキットが続々と登場) | 
 
  
   
   4位 (754票)
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  ヤマギワソフトが出火原因不明の大火事で秋葉原は一時騒然 
   (消防車が多数出動して中央通りも一度閉鎖、出火原因に様々な噂) | 
 
  
   
   5位 (668票)
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  AMDに続いてIntelもモデルナンバーを導入、CPUの性能評価軸が変化 
   (クロックの向上は停滞し、FSBやキャッシュ容量の強化が進む) | 
 
  
   
   6位 (618票)
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  PCの発熱問題が大きなテーマに、高い冷却性能をうたう製品が続々登場 
   (CPUとビデオカードの急速な発熱量上昇でPCの放熱や冷却用パーツに人気集中) | 
 
  
   
   7位 (582票)
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  LGA775、PCI Express、DDR2と新規格が登場するも普及はまだ先? 
   (Intelの新型プラットフォームLGA775に火つかず、関連規格製品もくすぶる) | 
 
  
   
   8位 (506票)
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  Serial ATAの普及がHDD中心に進み、Serial ATA II対応製品も登場 
   (HDDはSerial ATA対応化が進み、光学ドライブやSerial ATA II対応製品も) | 
 
  
   
   9位 (496票)
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  NASの自作キットが人気化、玄人志向の玄箱が大ヒット製品に 
   (手軽にNASが自作できることから人気が集中、一時品薄に) | 
 
  
   
   10位 (440票)
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  水冷キットがブームに、タワー型の外付けファンレスモデルに人気集中 
   (1年で実に約40種類が発売、タワー型ファンレスの「Reserator 1」が大ヒット) | 
 
 
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   11位 (409票)
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  ビデオカードの高性能化続く、DirectX 9環境がスタンダードに 
   (ATIとNVIDIAの2強は変わらず、DirectX 9対応製品を相次いでリリース) | 
 
  
   
   12位 (404票)
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  秋葉原にディスカウントストアの「ドン・キホーテ」が進出 
   (変わる秋葉原の象徴に、コスプレ喫茶の併設など「秋葉原らしさ」も話題に) | 
 
  
   
   13位 (336票)
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  HDDのコストパフォーマンス上昇するも大容量化は進まず 
   (1GB単価は50円割れへ、前年比100GB増の400GBが出るも主流は160GBのまま | 
 
  
   
   14位 (274票)
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  TVキャプチャは多チャネル同時録画が新たなトレンドとして注目される 
   (同時録画用ドライバが続々公開、キャプチャカードの複数枚セットまで登場) | 
 
  
   
   15位 (225票)
   | 
  Windows XP Media Center Edition 2005が発売、久々の新OSが登場 
   (AV機能向け追加モジュール搭載型Windows XPが日本限定で自作PC向けに発売) | 
 
  
   
   16位 (173票)
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  AV機能を重視した自作PCキットやパーツが相次いで発売に 
   (OSレスでDVDやCDが再生できる機能を搭載したマザーボードやPCが多数発売) | 
 
  
   
   17位 (144票)
   | 
  電源ユニットの製品種類が劇的に増加、新規格や新機能が続々と 
   (24ピンコネクタやPCI Expressカード用電源、コネクタ着脱式など製品多様化) | 
 
 その他 135票
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