RADEON X850シリーズは「RADEON X800シリーズのクロックアップ版」とも言える上位製品。基本機能は変更されておらず、動作クロックが向上しているのが主な違いとなる。ラインナップは上位から「RADEON X850 XT Platinum Edition」（コアクロック540MHz/メモリクロック1,180MHz/ピクセルパイプ16本）、「RADEON X850 XT」（同520MHz/1,080MHz/16本）、「RADEON X850 PRO」（同520MHz/1,080MHz/12本）の3種類。ちなみに、RADEON X800シリーズ最上位モデルのRADEON X800 XT Platinum Editionの仕様はコアクロック520MHz/メモリクロック1,150MHz/ピクセルパイプ16本。

　今回の製品は最上位のRADEON X850 XT Platinum Editionを採用し、リファレンスボード同様に2スロット仕様の冷却機構を搭載したもの。出力コネクタはRADEON系ビデオカードでは珍しいDual DVI仕様で、ビデオ入出力機能も搭載している。

　各ショップの入荷量は少量という。

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[撮影協力:パソコン ショップ アークとドスパラ秋葉原本店]

　従来の0.13μmプロセスルール/Low-K製造のRADEON X800シリーズ製品よりも「発熱量が減っている」(国内代理店アスク)という製品で、動作クロックはTulのWebサイトではコア392MHz/メモリ350MHzとされている。

　今回発売された「X8-DVIVO-P256D3(R43C-NVD3D)」は、Dual DVI仕様/コンポーネント出力対応でビデオ入力機能を備えた製品。冷却機構は従来のRADEON X800シリーズと同じ1スロット仕様で、メモリ容量は256MB(DDR3)。基板上には給電用電源コネクタは用意されていないが、用途不明の4ピンコネクタがついている。

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとUSER'S SIDE本店]

　コア/メモリの具体的な動作クロックは特に明示されていない。

[撮影協力:高速電脳とワンネス]

　発売元は玄人志向ブランドで、カード自体はXIAiやGeCUBE、Tulの先行製品と同じくヒートパイプを使ったもの。

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[撮影協力:カクタ ソフマップ]

[撮影協力:ワンネス]

　他のPCI Express用GeForce 6800 GTビデオカードと違い、隣接スロット占有型の大型ビデオカードクーラーを採用しているのが特徴で、これによって30dB以下の動作音を実現しているといった特徴がある。反面、この大型ビデオカードクーラーと背面側ヒートシンクの厚みのためにSLI動作に制約があり、SLIで利用するためには2つのPCI Expressスロット間に2スロット分の間隔が必要になる。

　2スロット分の間隔があるSLI対応マザーボードは、今のところASUS A8N-SLI/Deluxeのみが発売されている。

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[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとTSUKUMO eX.とZOA 秋葉原本店とツクモパソコン本店II]

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

[撮影協力:クレバリー1号店]

　他のGeForce 6200 TC搭載製品同様、メインメモリが最低512MB必要になるので注意が必要。

　基板上には実搭載メモリ容量を示す「16MB」「32MB」「64MB」「128MB」というチェック項目があるが、このうちの「128MB」はGeForce 6200 TCの公式スペックではうたわれていないもの。実メモリ容量16MB/32MBのGeForce 6200 TCビデオカードでは、それぞれ「疑似128MBサポート」とされているため、この比率をそのまま実メモリ128MBモデルに適用すると、「疑似512MB（または1GB)サポート」となるが、こうした計算が正しいものなのか、また実際に発売される予定があるのかなどといった点は不明。

[撮影協力:高速電脳]

　メモリ64MBのGeForce 6200 TCビデオカードはこれが初めて。

　「メインメモリが最低512MB必要」というTurboCache機構による制約は他製品と同じ。

[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館]

　ビデオメモリ16MB（疑似128MBサポート）、メモリバス32bitの下位モデルと、ビデオメモリ32MB（疑似128MBサポート）、メモリバス64bitの上位モデルの2種類が発売されている。

　TurboCacheは、ビデオカード搭載メモリを超える容量のビデオメモリが必要になった際にメインメモリを流用するという廉価版ビデオカード向けの技術。メインメモリが最低512MB必要になるなどといった制約があるので注意が必要。

　※記事初出時、32MBメモリモデルの疑似メモリ容量を「256MB」と記載していましたが、正しくは128MBの誤りです。お詫びして訂正します。

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[撮影協力:高速電脳]

　メモリ容量は128MBで、動作クロックはコア300MHz/メモリ550MHz。冷却ファン搭載でHDTV出力にも対応している。

[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館]